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NBA

8人の“オリジナル選手”が所属するウォリアーズ。オーナーが贅沢税の支払いに不満を吐露「非常に不公平なシステム」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.07.20

 ウォリアーズの現有戦力では、カリー、トンプソン、グリーンに加えてケボン・ルーニー、ジェームズ・ワイズマン、ジョナサン・クミンガ、ジョーダン・プール、モーゼス・ムーディーの8人がドラフトで指名した“オリジナル選手”(今年のドラフト選手は除く)であり、新陳代謝の激しい現代ではレアなケースとなっている。

 もちろん、ウィギンズのMAX契約については20年2月のトレードで獲得してウォリアーズが引き受ける形となり、スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)を中心としたコーチングスタッフ、そしてベテラン陣の貢献もあって昨季の優勝に大きく貢献する選手へと進化を遂げた。

「彼(ウィギンズ)についてはこの契約で批判を浴びてきたし、もらい過ぎと言われ、(我々は)悪いトレードをしたと見られてきた」とレイコブ オーナーは口にしたものの、昨季はオールスターに初選出され、プレーオフでも攻守で貴重な役割を果たし、評価を高めた。
 
 チームは来夏に制限なしFAとなるウィギンズとの延長契約、来夏に制限付きFAとなるプールとの延長契約も控えており、既存戦力をキープするためにはさらなる出費は避けられない。

 番組内でレイコブ・オーナーが贅沢税について「不公平なシステム」と評したことは、あくまで本人の意見で、全チームのオーナーが同意しているかは不明。ただ、ウォリアーズがドラフト指名したカリーやトンプソン、グリーンを育て、彼らを中心に4度も優勝を飾ったことは特筆すべきことだ。

 今後もラグジュアリータックス支払いのシステムが変わることはないだろう。レイコブ・オーナーとしては支払いの基準として、自チームがドラフト指名した選手のサラリーについて一部免除されるような例外条項を求めているのかもしれない。

文●秋山裕之(フリーライター)
 
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