さらに今季はオクラホマシティ・サンダーとのバイアウト後にベテランのジャマイカル・グリーンが加入することが確実視されており、ワイズマンのレギュラーは決して確約されていない。
ボーガットは「ワイズマンにとって、少しフラストレーションを感じることになるだろう」としながら、このように助言する。
「だが勝利を重ねるチームの一員でいられる。あとはドレイモンドやステフ、クレイ、アンドレ(イグダーラ/現FA)といったタフなメンタルを持つ選手たちへ質問して答えてもらい、この環境を乗り越える手助けをしてもらう必要がある」
ワイズマンのドラフト同期には、ミネソタ・ティンバーウルブズで得点源の一角を務めるアンソニー・エドワーズ、シャーロット・ホーネッツの司令塔として昨季オールスター入りを果たしたラメロ・ボール、フィラデルフィア・セブンティシクサーズで台頭したタイリース・マキシーなど、すでにチームの主軸として活躍する選手も多い。そんななか、ワイズマンは厳しい立場にいると言わざるを得ない。
「たぶん、彼は代理人や知人たち、家族からは『お前ならもっとできるだろ。あのチームはお前の才能をわかっていない』とか言われているかもね。でもスティーブ・カー(ヘッドコーチ)はこう言うんだ。『いいか。我々は君にそうしろとは求めていない。このチームにはステフ・カリーがいる。そこまでする必要はないんだ』とね」
ポジションレス・バスケットボールと評される現代NBAのなかでも、ウォリアーズは特殊なチーム。オフェンスではコートにいる全員が動き回り、カリーだけでなくドレイモンド・グリーンがプレーメーカー役を務めて味方の得点機会をお膳立てする。
センターはオン・オフ問わずに味方へスクリーンをセットしてロール、あるいはカットする連動性が必須。ディフェンスではペリメーターも守ることに加え、リムプロテクター役も求められる。
「若い選手たちにとってはタフなことだ。そこには修正するための手段もない。だからスティーブ・カーがワイズマンを起用していくことはチャレンジになる」
今季のウォリアーズは、ベテラン陣が健康体をキープすることが連覇へ向けた最大の鍵となるが、ワイズマンをどのようにチームへ溶け込ませていくかもポイントになりそうだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
ボーガットは「ワイズマンにとって、少しフラストレーションを感じることになるだろう」としながら、このように助言する。
「だが勝利を重ねるチームの一員でいられる。あとはドレイモンドやステフ、クレイ、アンドレ(イグダーラ/現FA)といったタフなメンタルを持つ選手たちへ質問して答えてもらい、この環境を乗り越える手助けをしてもらう必要がある」
ワイズマンのドラフト同期には、ミネソタ・ティンバーウルブズで得点源の一角を務めるアンソニー・エドワーズ、シャーロット・ホーネッツの司令塔として昨季オールスター入りを果たしたラメロ・ボール、フィラデルフィア・セブンティシクサーズで台頭したタイリース・マキシーなど、すでにチームの主軸として活躍する選手も多い。そんななか、ワイズマンは厳しい立場にいると言わざるを得ない。
「たぶん、彼は代理人や知人たち、家族からは『お前ならもっとできるだろ。あのチームはお前の才能をわかっていない』とか言われているかもね。でもスティーブ・カー(ヘッドコーチ)はこう言うんだ。『いいか。我々は君にそうしろとは求めていない。このチームにはステフ・カリーがいる。そこまでする必要はないんだ』とね」
ポジションレス・バスケットボールと評される現代NBAのなかでも、ウォリアーズは特殊なチーム。オフェンスではコートにいる全員が動き回り、カリーだけでなくドレイモンド・グリーンがプレーメーカー役を務めて味方の得点機会をお膳立てする。
センターはオン・オフ問わずに味方へスクリーンをセットしてロール、あるいはカットする連動性が必須。ディフェンスではペリメーターも守ることに加え、リムプロテクター役も求められる。
「若い選手たちにとってはタフなことだ。そこには修正するための手段もない。だからスティーブ・カーがワイズマンを起用していくことはチャレンジになる」
今季のウォリアーズは、ベテラン陣が健康体をキープすることが連覇へ向けた最大の鍵となるが、ワイズマンをどのようにチームへ溶け込ませていくかもポイントになりそうだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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