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NBA

イスラエルを牽引するアブディヤ、ヤニス以上の注目を集めたフォンテッキオ……ユーロバスケット2戦目は若武者の躍動が目立つ結果に<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2022.09.05

 そして9月3日に行なわれたグループリーグ2戦目では、ミラノ会場でのギリシャ対イタリア戦が、決勝戦並みの大盛り上がりを見せた。

 約1万2000人と、ほぼ満員となったミラノのフォーラムアリーナには、サンアントニオ・スパーズのHC(ヘッドコーチ)グレッグ・ポポビッチの姿が。シャーロット・ホーネッツの前HCジェームズ・ ボレーゴととともに、スパーズで彼のアシスタントを務めたエットーレ・メッシーナが指揮をとるアルマーニ・ミラノのプレシーズン合宿をサプライズ訪問していたのだ。

 会場には、2014年にスパーズでチャンピオンタイトルを勝ち取ったマルコ・ベリネリも姿も現わし、恩師との対面を喜ぶ場面も。また、アルマーニ・ミラノOBのルイス・スコラ(元ヒューストン・ロケッツほか)も来場して会場を沸かせた。

 試合は、ヤニス・アテトクンボ(ミルウォーキー・バックス)が得点に加えて身体を張ったディフェンスを披露しギリシャにリードをもたらすも、地元ファンの大歓声に力を得たイタリアが、最終クォーター残り35秒で3点差まで詰める猛追。あわや逆転勝利かと思われたが、ギリシャが辛くも逃げ切った。
 
 しかしこの試合でヤニスよりも注目を集めたのは、イタリアのシモーネ・フォンテッキオだ。ゲームハイの26得点に加え、相手が勢いづきそうな場面で3ポイントを沈めるなど、流れを断ち切る価値あるパフォーマンスが目立った。

 現在26歳のフォンテッキオは、今夏に2年間625万ドルでジャズと契約。今季念願のNBAデビューを果たす予定だ。

 イタリアの名門ビルトゥス・ボローニャでは、17歳になる前からシニアチームの試合に出場し、ジョーダンブランド・クラシックや欧州開催のバスケットボール・ウィズアウトボーダーズでも、早くから注目されていた。

『DraftExpress.com』のジョナサン・ジボニー氏は、アウトサイドシュートの精度も高いフォンテッキオを“今オフの№1インターナショナルFA(フリーエージェント)選手”に挙げていたが、多数来場しているリーグ関係者や、彼の存在を知らないNBAファンたちにも、ポジティブなインパクトを与えたことだろう。

文●小川由紀子

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