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NBA

ウォリアーズのレジェンドがカリーのコンディショニングを称賛「1日1日、年数をかけて積み上げていくこと」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.09.09

 3年目の2011-12シーズン。カリーは足首の手術に踏み切ったこともあり、66試合の短縮シーズンで計40試合の長期欠場を余儀なくされた。

 そこから見事に這い上がり、オールスター、さらにはリーグMVPとなってウォリアーズを優勝へ導く選手に成長。ハーダウェイは「彼のことを称賛する」と口にし、昨季のプレーオフをこのように評していた。

「彼がどれだけフォーカスしていたかが私にはわかる。彼はどうフォーカスするか、どのようにプレーするか、チームを勝たせるためには何が必要なのかを理解していた。そして見事にコート上でやってのけた。オフェンスとディフェンスの両面でね」

 昨季カンファレンス・ファイナルで対戦したダラス・マーベリックスのジェイソン・キッドHC(ヘッドコーチ)が「ステフはバスケットボール界でベストコンディションのアスリートだ」と評していたように、ハーダウェイもカリーのコンディショニングについて太鼓判を押す。
 
「それはもう、日々やっていくことなんだ。1日1日、年数をかけて積み上げていくことなのさ。私はステフのことを称えるよ。なぜなら彼はどの試合でもコートへ立ってハードにプレーするからね」

 スイッチディフェンスが多用される現代NBAでは、プレーオフという短期決戦になるほど、ディフェンスに難がある選手に狙いを定めて攻め立てるケースが目立つ。昨ファイナルではボストン・セルティックスがその手法でカリーを狙ったが、彼は日々のトレーニングで磨いた肉体を駆使して耐え抜いてみせた。

 キャリア序盤に負った相次ぐケガを乗り越え、万全のコンディションをキープして戦い続けるカリー。34歳となった今もなお、リーグのトッププレーヤーの1人でいられるのは、長年の地道なトレーニングの賜物だろう。

文●秋山裕之(フリーライター)
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