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NBA

ヨキッチ擁する優勝候補セルビアの敗退、ヤニスの活躍で逆転勝ちのギリシャ。ユーロバスケット・ラウンド16の悲喜こもごも<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2022.09.13

 それでも“グリーク・フリーク”は後半に入ると得意のペネトレーションから徐々に加点。チェコも粘りを見せ、残り6分までリードをキープし続けた。しかしその後は相手のタイトなマンツーマンディフェンスにも苦しみ、94―88とギリシャが逆転勝利を収めた。

 両軍最多の33分44秒コートに立ったヤニスは、後半だけで23得点をマーク。世界№.1級の選手をどう扱っているかと聞かれたディミトリス・イトゥディスHCは、「ヤニスは非常に謙虚で、真剣で、この競技に、仲間達に、コーチ陣に自分を捧げる姿勢を持っている。彼のような選手がいるだけで、周りがついていく。彼は常に、仲間や対戦相手や、組織に多大な敬意を抱いている人物だ」と答えた。

 惜しくも敗れたチェコにも、会場中から大きな拍手が贈られた。司令塔サトランスキーは、FIBAがスタッツを集計し始めた1995年のユーロバスケット以来最多の17アシストを記録。5試合で10本以上のアシストを決めた大会史上初の選手となった彼は「仲間たちやコーチ陣を誇りに思う」と清々しい表情で語った。
 
 NBAとユーロリーグのMVPのヨキッチ擁するセルビア敗退というサプライズはあったが、全試合が接戦となり、いずれも勝ち上がるべくして勝ち上がったチームであることを証明したラウンド16 。奇しくも3試合が94-86、そして最後のギリシャ戦も94-88と、「94」はこの日のラッキーナンバーだったようだ。

 準々決勝は、以下の対戦カードで行なわれる。

9月13日 第1試合:スペイン対フィンランド、第2試合:ドイツ対ギリシャ

9月14日 第1試合:フランス対イタリア、第2試合:スロベニア対ポーランド

文●小川由紀子
 
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