4日に『The Athletic』へ公開された記事の中で、イグダーラは「若い子たちのキャリアは短くなっている。それには理由があるんだ。何かが起こる前の時点で、多くのことをかみ砕こうとしているからなんだ。それは進化のようなものさ」と切り出し、こう続けていた。
「私はリーグのエグゼクティブの1人と有意義な会話ができている。彼が言っていたのは、リーグは(ロスター当落線上の)下部にいる選手たちを引き上げなければいけない、なぜならそういった選手たちのうち大多数がNBAから離れてしまう、というものだった。
コビー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)は、(高校卒業後に)リーグ入りして数年で本物のコビー・ブライアントになったけどね。ただ、私たちは彼らのことを失敗へ陥れようとしてはいけない。彼らを見限ってはいけないんだ。しかも機会さえ手にできていない選手たちもいる。
今のリーグでは21、22歳の選手でも離れていく。そんなのおかしくないか? 彼ら(若手)にはルーキーの壁を乗り越えてもらうんだ。私たちがそれをくぐり抜けてきたようにね。それも若い選手たちが成熟するプロセスのうちなんだ」
ウォリアーズではイグダーラが最年長の38歳なのに対し、ルーキーのパトリック・ボールドウィンJr.は19歳と、年齢で2倍の差がある。
このチームの強固な基盤(6選手)とイグダーラの計7選手を除くと、ディヴィンチェンゾも含めていずれもキャリア4年目以下と、チーム内におけるNBAキャリアにも大きな差が生じている。
だからこそ、ウォリアーズにはイグダーラという面倒見が良くて模範を示し、適切に若手を指導できる男が必要なのだ。スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)はこう話す。
「このチームにはたくさんの若手がいる。そして彼らにはコーチングとメンタリングが必要で、アンドレはまさにその役が適任なんだ。彼は若い選手たちと一緒に練習するのが大好きなんだ。選手としても、彼はなんでもこなすことができ、どうすればいいかを熟知している。どんなラインナップになっても機能させることができる。
たとえコートに出ていなくても,彼なら同じことを若い選手たちに教えてくれる。だからこそ、アンドレはこのチームにとって本当に重要な一員なのさ」
ベテラン陣だけでなく、カーHCをはじめとするコーチングスタッフからも絶大な信頼を得ているイグダーラ。この男がクミンガやワイズマン、ムーディーといった将来のコアをフロントやコーチ陣が描く青写真の中へ組み込むことができるか、最大の鍵を握っていると言えるだろう。
球団史上2度目の連覇がかかる今シーズンだが、ウォリアーズにとっては来季以降の命運もかけた重要なシーズンとなりそうだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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今のリーグでは21、22歳の選手でも離れていく。そんなのおかしくないか? 彼ら(若手)にはルーキーの壁を乗り越えてもらうんだ。私たちがそれをくぐり抜けてきたようにね。それも若い選手たちが成熟するプロセスのうちなんだ」
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このチームの強固な基盤(6選手)とイグダーラの計7選手を除くと、ディヴィンチェンゾも含めていずれもキャリア4年目以下と、チーム内におけるNBAキャリアにも大きな差が生じている。
だからこそ、ウォリアーズにはイグダーラという面倒見が良くて模範を示し、適切に若手を指導できる男が必要なのだ。スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)はこう話す。
「このチームにはたくさんの若手がいる。そして彼らにはコーチングとメンタリングが必要で、アンドレはまさにその役が適任なんだ。彼は若い選手たちと一緒に練習するのが大好きなんだ。選手としても、彼はなんでもこなすことができ、どうすればいいかを熟知している。どんなラインナップになっても機能させることができる。
たとえコートに出ていなくても,彼なら同じことを若い選手たちに教えてくれる。だからこそ、アンドレはこのチームにとって本当に重要な一員なのさ」
ベテラン陣だけでなく、カーHCをはじめとするコーチングスタッフからも絶大な信頼を得ているイグダーラ。この男がクミンガやワイズマン、ムーディーといった将来のコアをフロントやコーチ陣が描く青写真の中へ組み込むことができるか、最大の鍵を握っていると言えるだろう。
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