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NBA

「必要があれば打つ」と語る八村塁が8試合ぶりに3ポイント成功。序盤好調も第4Qは2戦連続で出番なしに…

秋山裕之

2019.11.25

2戦連続で第4Qは出番なしに。27日からの敵地4連戦で浮上のきっかけを掴めるか。(C)REUTERS/AFLO

2戦連続で第4Qは出番なしに。27日からの敵地4連戦で浮上のきっかけを掴めるか。(C)REUTERS/AFLO

 迎えた第3クォーター、試合は点の取り合いとなるも徐々にキングスが優勢に。アメリカ代表として今夏のワールドカップを戦ったハリソン・バーンズがこのクォーター3本の3ポイントを決めると、セルビア代表のボグダン・ボグダノビッチも正確なショットで得点を重ね、キングスがリードを広げていく。

 ウィザーズもビールやトーマス、ブライアントらが加点するも、八村は残り7分28秒に狙った3ポイントをビエリツァにブロックされてしまう。守備でもバーンズとペイントエリアで1対1になった場面で、左右に揺さぶられた後にフェイクで交わされて失点。このクォーターはシュートチャンスに恵まれず、残り4分10秒に交代を告げられた。

 第4クォーターは相手のエース、バディ・ヒールドに当たりが出始めるなどキングス優勢の展開は変わらず。ウィザーズは残り4分11秒にトーマスの3ポイントで3点差に詰めるも、タイムアウト明けにヒールドがお返しの3ポイントをヒット。その後も差を縮めることができず、最終スコア106-113で敗北を喫した。

 この日のキングスはアウトサイドシュートに苦しむ時間帯もあったが、フリースローを28本獲得し、そのうち24本を成功。85.7%という高確率で沈め、劣勢時も試合をつなげるしたたかさが光った。
 
 一方のウィザーズは、先発陣ではビールが20得点、8アシスト、トーマスが17得点、ブライアントが14得点、8リバウンドを記録。ベンチスタートのベルターンスとモリッツ・ヴァグナー、マクレーがそれぞれ12点を記録するも、ホームで3連勝はならなかった。

 八村は前戦に続き、この日も第4クォーターの出番はなし。試合を通して23分24秒のプレータイムで7得点(フィールドゴール2/7、3ポイント1/2、フリースロー2/2)、4リバウンド、1アシスト、1スティールという成績に終わった。

 ホーム3連戦を終えたウィザーズは、26日(同27日)からウエスタン・カンファレンスのチームを相手にアウェー4連戦に挑む。デンバー・ナゲッツ、フェニックス・サンズ、ロサンゼルス・レイカーズ、ロサンゼルス・クリッパーズと、いずれも勝率5割を超える格上が待ち受けるタフなスケジュールとなっている。

 純粋な力関係を見れば、ウィザーズは1勝できれば御の字というのが現実だが、チームとしても大型連敗だけは避けたいところ。今日のキングス戦の敗北を糧に、ひとつでも多くの勝利をもぎ取る奮闘を期待したい。

文●秋山裕之(フリーライター)
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