バンケロに代わって先発に入り、８得点、７リバウンドを記録したチュマ・オキキはこう話す。

「試合へ臨むにあたって、ルカが僕たちの標的だった。彼はスコアリングやパスなど、すべてにおいてリーグでもベストな１人だからね。彼には常にプレッシャーをかけて、どんなプレーであろうと簡単にはさせないようにしたかった」

　この試合を終えて、マブズは６勝４敗（勝率60.0％）でウエスタン・カンファレンス６位。３勝９敗（勝率25.0％）でイースタン・カンファレンス13位タイのマジックとの戦力差は明らかだったが、ドンチッチはこの敗戦を今後の教訓にするつもりだ。
  「どのNBAチームでも相手を負かしてしまう（可能性がある）。それに僕は酷いプレーだった。グループとしても、僕らはいいプレーができていなかった。もっとゲームへのアプローチをよくしていかないとね」

　マブズとマジック、それぞれ立場は違うものの、両チームにとってこの一戦は今後に向けて良い刺激となったに違いない。

文●秋山裕之（フリーライター）