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NBA

「まるでゲームだ」エンビードの歴史的パフォーマンスに鳴り止まない称賛「正直笑っちゃうよ」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.11.14

 さらに1試合59得点は、3度の優勝を誇るシクサーズにおいても、ウィルト・チェンバレンが保持する68、65、62得点、アレン・アイバーソンの60得点に次ぐ、フランチャイズ史上5番目の高得点という快挙だ。

「ここでプレーした2人のレジェンドたちのことを凄くリスペクトしている。彼らと一緒に並ぶことができて本当に嬉しいね。でも俺にはまだまだやるべきことがたくさんあるんだ」

 チェンバレンとアイバーソンという、シクサーズが誇る2人のスーパースターに敬意を表しつつ、エンビードはキャリアのさらに先を見据えていた。とはいえ、目の前でこの歴史的パフォーマンスを目の当たりにしたチームメイトたちからの称賛はとどまることを知らない。マティス・サイブルはこう話す。

「こんなの不合理だ。実際、友だちが試合後にテキストを送ってきて『まるで2Kのスタッツだな』って感じだった。確かに、実際のバスケットボールの試合で滅多に見られるものじゃない。2Kで誰か1人を選んで、そいつに全部やらせるようなスタッツだよね。正直言ってめちゃくちゃ笑えるくらいさ。もう信じられないよ」
 
 就任3年目のドック・リバースHC(ヘッドコーチ)も「私はこれまで大量得点する男を見てきた。だが得点とリバウンドを量産しながら、ブロックショットもたくさん決めた選手は見たことがない。強烈だったよ。ディフェンスとオフェンスの両面で、あれほどの支配的なパフォーマンスは初めてだ」と脱帽した。

 そして今季からシクサーズに加入したPJ・タッカーは、エンビードのディフェンス面の働きを絶賛していた。

「ディフェンスの方が印象的だった。一晩中リムを守り抜いたんだ。俺からすれば、彼が決めたどの得点よりも大きなものだった。ディフェンス面で重要なのは、彼が今日上手くコミュニケーションを取っていたということさ」

 エンビードによる連夜の超絶パフォーマンスで2連勝をマークしたシクサーズは、7勝7敗でイースタン・カンファレンス7位に浮上。ここからどれだけ勝ち星を伸ばせるか注目していきたい。

文●秋山裕之(フリーライター)

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