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NBA

「あまりにも不必要だ」「押すなら胸にしろ」ベバリーの“危険タックル”にサンズが猛批判!レイカーズの選手や指揮官は擁護<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.11.25

 幸い、試合から一夜明けた時点でエイトンがどこかを負傷した報告はないが、危険なプレーだったことは間違いない。

 試合後、ベバリーはエイトンにタックルした理由を語っている。

「人がコートに倒れていたのに、レフェリーは何か議論を始めることもなく、ゲームをコントロールするかのように切り分けようとしているようだった。だから俺はチームメイトのために立ち上がろうとしたのさ。

 全米中継の試合で起きてしまったことは確かに不運だ。でも俺はどうなろうと、自分のチームメイトを守る。チームのために仲間を守る男なのさ。(レイカーズの)ジャージーを着て、チームへコミットしている。この街にもコミットしている。それが俺のモットーってやつさ」
 
 レイカーズの選手たちも、そんなベバリーを擁護。当事者のリーブスは「(ブッカーの手が)鼻にぶつかってからは見てなかった。コートに倒れていたからね。でも振り向いたらパットが味方になってくれていた。僕はそれが嬉しくてね。チームの皆が同じことをするさ。彼が倒れていても、僕らは彼のために同じことをする」とコメント。

 さらにデイビスが「俺たちは誰であろうとチームメイトを見下ろすようなことはさせない。それは無礼なことだからだ」と語れば、ダービン・ハムHCも「私は彼に対して怒ってはいない。彼はあそこでチームメイトを守ったんだからね」とベテランの行動に理解を示していた。

 もしこのプレーでエイトンが負傷したとなれば、ベバリーには何かしらの処分が下されるだろう。そうでなくとも、相手からすれば危険かつ不要なプレーであり、怒って当然だ。(※その後、ベバリーに3試合の出場停止処分が科される)

 ただ、コートに倒れ込んだリーブスにとって、ベバリーの行動は頼もしく、今回の騒動はレイカーズが一丸になっている証とポジティブに受け止めていいのではないだろうか。

文●秋山裕之(フリーライター)
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