そんな彼が貫くプレー中のマインドセットは“ゲームの流れに身を任せること”だという。
「ディフェンスが自分に対してどういう出方をしてくるかで動きを決める。僕はそうやってバスケットボールを教わってきた。だから強引にシュートを打ちにいくようなことは決してしないんだ」
チームメイトのルージェンツ・ドートは「彼とマッチアップしなきゃならない相手がかわいそうだ」とコメント。実際にウィザーズ戦で彼と対峙したクリスタプス・ポルジンギスも「彼は危険な相手で、止めるのは難しい」と、SGAにキャリアハイを許した先週水曜の対戦後に漏らしている。
「身体の使い方なのか、ほかに何か秘密があるのかわからないけれど、彼は選手の間をスライドしながらバスケットに近づいていくんだ」
ディフェンスの間をすり抜けるスムースな動きや勝負強さは、元オリンピック代表のスプリンターだった母親のDNAを受け継いでいるのだろう。
キャリア11年目のベテラン、ブラッドリー・ビール(ウィザーズ)も白旗を上げた。
「彼はなかなか狡猾だよ。スピードで圧倒するわけじゃないんだが、自分に自信を持っていて、その状態にいる時は“自分をガードできる相手などいない”と思っている。どんな相手にだってアタックできると思っているんだ。もっとファウルを上手く使って封じ込めるべきだったね」
サンダーは過去2年間プレーオフから遠ざかっている。ケビン・デュラント(現ブルックリン・ネッツ)やラッセル・ウエストブルック(現ロサンゼルス・レイカーズ)を中心にカンファレンス決勝まで上り詰めた時期を懐かしむ地元のファンは、SGAがふたたび球団を、その高みへと導いてくれることを期待している。
しかし、会場に鳴り響くMVPコールにも「子どもの頃はNBAに行くのを夢見て、あっと言わせるような選手になりたいと思うもの。でも自分はそういったことは意識しないようにしているんだ」と、謙虚さを失わない。
昨年の夏に更新した彼の契約内容には“オールNBAチームに選ばれたらサラリーが30%アップ”という条項がついているという。もはやそうなるのは確実なので、サンダーの財務部は、今頃予算調整に取り掛かっていることだろう。
文●小川由紀子
【PHOTO】NBA最強の選手は誰だ?識者8人が選んだ21世紀の「ベストプレーヤートップ10」を厳選ショットで紹介!
「ディフェンスが自分に対してどういう出方をしてくるかで動きを決める。僕はそうやってバスケットボールを教わってきた。だから強引にシュートを打ちにいくようなことは決してしないんだ」
チームメイトのルージェンツ・ドートは「彼とマッチアップしなきゃならない相手がかわいそうだ」とコメント。実際にウィザーズ戦で彼と対峙したクリスタプス・ポルジンギスも「彼は危険な相手で、止めるのは難しい」と、SGAにキャリアハイを許した先週水曜の対戦後に漏らしている。
「身体の使い方なのか、ほかに何か秘密があるのかわからないけれど、彼は選手の間をスライドしながらバスケットに近づいていくんだ」
ディフェンスの間をすり抜けるスムースな動きや勝負強さは、元オリンピック代表のスプリンターだった母親のDNAを受け継いでいるのだろう。
キャリア11年目のベテラン、ブラッドリー・ビール(ウィザーズ)も白旗を上げた。
「彼はなかなか狡猾だよ。スピードで圧倒するわけじゃないんだが、自分に自信を持っていて、その状態にいる時は“自分をガードできる相手などいない”と思っている。どんな相手にだってアタックできると思っているんだ。もっとファウルを上手く使って封じ込めるべきだったね」
サンダーは過去2年間プレーオフから遠ざかっている。ケビン・デュラント(現ブルックリン・ネッツ)やラッセル・ウエストブルック(現ロサンゼルス・レイカーズ)を中心にカンファレンス決勝まで上り詰めた時期を懐かしむ地元のファンは、SGAがふたたび球団を、その高みへと導いてくれることを期待している。
しかし、会場に鳴り響くMVPコールにも「子どもの頃はNBAに行くのを夢見て、あっと言わせるような選手になりたいと思うもの。でも自分はそういったことは意識しないようにしているんだ」と、謙虚さを失わない。
昨年の夏に更新した彼の契約内容には“オールNBAチームに選ばれたらサラリーが30%アップ”という条項がついているという。もはやそうなるのは確実なので、サンダーの財務部は、今頃予算調整に取り掛かっていることだろう。
文●小川由紀子
【PHOTO】NBA最強の選手は誰だ?識者8人が選んだ21世紀の「ベストプレーヤートップ10」を厳選ショットで紹介!
関連記事
- アデトクンボのスペルの秘密、自身が選ぶ最強チーム、あふれ出る兄弟愛。ヤニスが同僚のYouTubeに出演し軽妙なトークを披露<DUNKSHOOT>
- 「夢の出来事だ」フランスの新星ウェンバンヤマが代表デビュー! “敵がためらう”20得点も「まだまだだったね」と余裕の表情<DUNKSHOOT>
- 神がかり的な勝負強さで好スタートを切ったブレイザーズ。指揮官とエースが語った快進撃の理由とは?<DUNKSHOOT>
- 「並の21歳じゃない」ピストンズのカニングハムが今季急成長した理由、そして成熟さの裏にあった“ふたつの出来事”<DUNKSHOOT>
- 低迷必至だったジャズの開幕ダッシュはなぜ実現したか?立役者マルッカネンを指揮官、同僚が称賛<DUNKSHOOT>