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NBA

「僕よりいい選手になれる」ヤニスが俊英モーブリーに“成長の秘訣”を伝授「プレーを盗み、自分のスタイルに仕立て上げるんだ」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.11.28

 213cm・97kgの体格を誇るモーブリーは、7フッター離れしたスムースな動きができ、さらには攻守両面で効果的なプレーができるスキルセットも兼備。すでにダリアス・ガーランド、ジャレット・アレン、ドノバン・ミッチェルというオールスタートリオが在籍するキャブズにおいて、キャリア2年目ながら主力の一角を務めている。

 だがこの試合ではレイアップやアリウープをアデトクンボにブロックされ、制限区域内のショットもバックスの高い壁の前にミス。ディフェンスではアデトクンボのフェイクに引っかかってノーマークで豪快なダンクを許したり、ユーロステップであっさり突破されるなど“MVPによる洗礼”を受けた。

 とはいえ、18歳でNBAデビューを飾った当時の自分よりも、現在のモーブリーの方がはるかに上だとアデトクンボには映ったのだろう。
 
 アデトクンボはキャリアを重ねるごとに身体をビルドアップさせつつ、新たなスキルを身につけて自身のゲームを昇華。攻守両面でインパクトを残す選手と化し、NBAでベストプレーヤーの1人という地位を確立した。

「僕自身がそうしてきた。他の選手たちを尊敬しているし、彼らのように自分のゲームを磨こうとしてきた。でも結局のところ、彼らはみんなユニークなんだ。彼らにはそれぞれユニークなゲームが備わっている。だから、できるだけ彼らのゲームを盗みつつ、自分仕様へと応用して、自分ならではのスタイルに仕立て上げるんだ」

 アデトクンボとモーブリー。現時点では、NBAチャンピオンへと導いたリーグ最高級の選手と、才能ある2年目のビッグマンという立ち位置にあり、両選手の実力には大きな開きがあると言わざるを得ない。

 だがアデトクンボは、戦力充実のキャブズで光る才能を見せるモーブリーを、近い将来ライバルになる存在として期待しているようだ。
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