専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
NBA

3戦連続で1桁得点とスランプ気味の八村塁、ただ数字に残らない部分の貢献も

秋山裕之

2019.11.28

ボールを持ってもパスする相手をまず探すなど、消極的な姿勢も目立った。(C)Getty Images

ボールを持ってもパスする相手をまず探すなど、消極的な姿勢も目立った。(C)Getty Images

 第3クォーターに入ったウィザーズは、徐々に3ポイントを落とし始めたものの、サンズの追撃を交わしてリードを死守する。八村は残り9分29秒、アイザイア・トーマスのパスからゴール下でショットを狙うもカミンスキーにブロックされ、またもこの7フッターの攻略に失敗。中盤には右ベースラインからドライブしてシャリッチを抜き去ったが、カバーに来たシェック・ディアロの前にタフショットを強いられ、得点を奪うことができなかった。

 だが、このまま引き下がる男ではない。残り3分16秒、ゴール近辺でトーマス・ブライアントのパスを受けた八村は、シャリッチの接触を受けながらも強烈なダンクをお見舞いする。これまでの鬱憤を晴らすかのような一発を叩き込み、そのまま第4クォーターもスターターとして唯一出場を続けた。

 残り8分にビールと交代でベンチへ下がるも、7点リードの最終盤にディフェンス強化のためコートイン。直後のプレーでブッカーが放ったミスショットのリバウンドを奪うと、ファウルゲームのなかでフリースローを2本獲得。両方ともしっかりと決め切り、140-132でウィザーズが勝利を収めた。
 
 連敗を2でストップさせたウィザーズは、ビールがゲームハイの35得点をマーク。ブライアントは23得点、9リバウンドに加え5アシスト、トーマスも12得点、5アシストを記録したほか、サンズに点差を詰められた第4クォーター終盤に、この2人が3ポイントを沈め貴重な追加点をあげたことが大きかった。

 また、ベンチ陣はスミスが21得点、7アシスト、3スティールと攻守で躍動。ダービス・ベルターンスが16得点、モリッツ・ヴァグナーとジョーダン・マクレーがともに11得点を奪い勝利に貢献した。

 八村は6得点、6リバウンド、2ブロック、FG成功率25.0%(2/8)に終わり、消極的なプレーが目立つなど全体的に印象が薄かった感は否めない。それでも久々に第4クォーターに出番を与えられ、ビール(39分42秒)に次ぐチーム2位の31分2秒に出場。勝利の瞬間をコート上で味わえたことは、今後に向けて好材料となったはずだ。

 また、何度かブロックショットの餌食にはあったものの、自身もキャリアハイの2ブロックを記録したほか、ターンオーバーも2試合続けてゼロ。チームオフェンスのなかで味方にスペースを与える動きを的確に行なうなど、数字に残らない部分で冷静な判断ができていたと言えるだろう。

 シュートがなかなか決まらない状況下で、与えられた役割を着実にこなしていた八村。29日には、いよいよNBAの“キング”、レブロン・ジェームズ率いるロサンゼルス・レイカーズとの一戦が待ち構えている。

文●秋山裕之(フリーライター)
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号