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NBA

レジェンドOBが語る!現代NBAにおける異質なスコアラー、ヤニス・アデトクンボ

北舘洋一郎

2019.11.27

「10年に1人の逸材。2、3回優勝しておかしくない」とドレクスラーはアデトクンボに太鼓判を押す。(C)Getty Images

「10年に1人の逸材。2、3回優勝しておかしくない」とドレクスラーはアデトクンボに太鼓判を押す。(C)Getty Images

 元ロサンゼルス・レイカーズのマジック・ジョンソンが、自身のTwitterで今季のシーズンMVPを予想するツイートを投稿した。

 1位に推されたのはレブロン・ジェームズ。“レイカーズ・ファミリー”として多少の贔屓目はあるのかもしれないが、今季のレイカーズの好調な滑り出しと、レブロンにしてはあまり目立たなかった昨季から約1年の沈黙を経ての復活というインパクトを考えてのランク付けだろう。

 そして次点として名前が挙がったのが、ミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボだ。昨季のMVP受賞者は新シーズンも絶好調で、チームをファイナルまで導かんばかりの見事なプレーを見せている。

 NBAキャリア7年目、12月6日(日本時間7日、日付は以下同)の誕生日でまだ25歳と若いアデトクンボだが、これまでの実績を見ると、すでにベテランの域に達したと言っても差し支えないだろう。
 
「211cmであれだけの機動力を持ち、オールコートを走れる選手は10年に一度現われるかどうかの逸材。2、3回はチャンピオンリングを取っておかしくない選手だ」

 そう絶賛したのは、ヒューストン・ロケッツ時代の1995年にリーグ制覇を果たした経験を持つ、レジェンドのクライド・ドレクスラーだ。

「現役引退後、私は現コミッショナーのアダム・シルバーと一緒に、バスケットボールの普及、そして世界中からNBAに選手が集まってこれるように各地を回っていた。その時にアデトクンボのことはもう噂になっていたよ。本人が覚えているかはわからないが、こんなことを話した。“NBAレベルのスキルと身体の強さをバランスよく成長させていくのが大事だが、君のような選手は可能な限りゴールの近くで確実にフィニッシュできる練習をして、それを武器にしたらいい”と。シンプルに言えば、バスケットボールにおいて成功率が100%に近い得点方法はダンクシュートだ。ディフェンスを突破してリムに向かってダンク。これほど最強なオフェンスはない、とね」とドレクスラーは語る。
 
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