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NBA

渡邊雄太の3ポイントコンテスト参戦を現地メディアが期待するなか、元同僚の発言が波紋「彼はプレッシャーに耐えられないと思う」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.01.12

 そのパーソンズは、NBA通算9シーズンで4球団を渡り歩き、キャリア平均12.7点、4.5リバウンド、2.7アシスト、3ポイント成功率37.3%(平均1.6本成功)を記録した206cmのフォワード。

 2年目の2012-13シーズンにはヒューストン・ロケッツで3ポイント152本、成功率38.5%(平均2.0本)をマークしたほか、14年1月24日のメンフィス・グリズリーズ戦では当時のリーグ新記録となるハーフ(後半)で10本成功という活躍も見せた(その後2018年にクレイ・トンプソンも達成)。

 2016年にはグリズリーズに移籍し、渡邊がNBA入りした18-19シーズンまで在籍。当時2WAY契約を結んでいた日本人フォワードと、わずかな期間ながら共闘も経験しただけに、今回の発言は“元同僚”ゆえの厳しい意見だったとも受け取れる。
 
 NBAの3ポイントコンテストは、1986年に第1回が行なわれ、初代王者にして3連覇を達成したラリー・バード(元ボストン・セルティックス)を筆頭に、スティーブ・カー(元シカゴ・ブルズほか)、レイ・アレン(元ミルウォーキー・バックスほか)ら名だたるシューターが優勝。現役ではカリーが2度制しているほか、ヒールドやトンプソン、渡邊の同僚のカイリー・アービングらが優勝を経験している。

 時間制限があるなか、選手たちは指定されたスポットからそれぞれシュートを打っていくのだが、その日の調子やアリーナとの相性、会場の雰囲気で大きく流れが変わる。昨年は213cmのカール・アンソニー・タウンズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)が初出場でチャンピオンになっており、渡邊も優勝する可能性は決してゼロではない。

 もしかすると、パーソンズは自身がコンテストに招待されたことがなく、挑戦さえできなかったことを今でも根に持っているのかもしれない。

文●秋山裕之(フリーライター)
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