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NBA

「多くの面で助けてもらった」大型新人バンケロが語る、名門デューク大で受け継がれる“兄弟の縁”<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.01.28

 テイタムもバンケロと同じくデューク大で1年間プレーし、2017年のドラフトにアーリーエントリー。全体3位でセルティックスに指名されると、3年目からオールスター入りし、昨季は自身初のオールNBA1stチーム選出とファイナル進出を果たしており、今季はMVP候補に挙がる活躍を見せている。

 シーズンが始まり、多忙なスケジュールをこなしているため現在は「そんなに話していない」とバンケロは言うが、テイタムはいつでも自身を支えてくれる“頼れる先輩”だという。

「彼はいつもオープンだった。僕のためならいつでも時間を割いてくれるんだ。電話番号を教えてくれて『何か必要なことがあれば、ためらうな』と言ってくれた。本当に感謝しているよ」

 そんなバンケロについて、テイタムも「それが僕らの責任なんだと思っている。(若い頃の)僕を助けてくれた人たちのようにね。彼がカレッジにいた時から、僕らは親しい仲だったんだ」と語っている。
 
 バンケロとテイタムが在籍していたデューク大は、全米有数のバスケ名門校。1990年代からの30年間で5度の全米制覇を果たし、過去にはグラント・ヒル(元デトロイト・ピストンズほか)やエルトン・ブランド(元ロサンゼルス・クリッパーズほか)、現役でもカイリー・アービング(ブルックリン・ネッツ)にザイオン・ウィリアムソン、ブランドン・イングラム(いずれもニューオリンズ・ペリカンズ)、RJ・バレット(ニューヨーク・ニックス)といったスター選手がプレーしている。

「皆から『兄弟の縁』だと聞いている。よくある言い回しだけど、それは本物なんだ」とバンケロは言う。

「(僕を助けてくれたのは)テイタムだけじゃない。ザイオンともたくさん話したし、グラント・ヒルからも助けてもらった。多くの人たちが(デュークへ)戻ってくるし、もし同じ街にいようものなら、一緒にプレーするくらいなんだ」

 NBAでは毎年ドラフトやフリーエージェントで有望な選手たちがやってくる。新陳代謝が激しく、生き残ることが難しい世界でもある。

 そうしたなかで、同じカレッジ出身の選手たちには同じ血とまでは言わないものの、どこか兄弟のような仲間意識が芽生えているのだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)
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