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NBA

2011年のマブズ優勝戦士が明かす当時の“意外な難敵”「あの年のポストシーズンで最も層が厚かったのは…」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.03.09

 その年のプレーオフ、マブズは1回戦でポートランド・トレイルブレイザーズを4勝2敗で下すと、カンファレンス・セミファイナルで2連覇中の王者ロサンゼルス・レイカーズをスウィープ(4連勝)で撃破。カンファレンス・ファイナルでオクラホマシティ・サンダーを4勝1敗で破り、ファイナルではヒートを4勝2敗で倒して頂点に立った。

 当時、レイカーズにはコビー・ブライアントとパウ・ガソル、サンダーには若きケビン・デュラントとラッセル・ウエストブルックにジェームズ・ハーデン、ヒートにはレブロン・ジェームズやドゥエイン・ウェイド、クリス・ボッシュといったスター選手が揃っていた。

 ところが、マリオンの口から“最も難敵だった”と飛び出たのは、意外にもブレイザーズだった。
 
「レイカーズはディフェンディング・チャンピオンだった。OKC(サンダー)は翌年にファイナルへ行った。もちろん、レブロンも次の年にファイナルへ勝ち進んだ。でもみんなが理解していないのは、あの年のポストシーズンで最も層が厚かったのはポートランド・トレイルブレイザーズだったということだ。あのチームは本当に厚みがあった。その強敵を我々は倒したんだ。それが(優勝した)チームの雰囲気を作り出した。勝ち上がるために必要としていたことだったんだ」

 当時のブレイザーズはまだ現エースのデイミアン・リラードが入団する前。ラマーカス・オルドリッジを中心に、その周囲をジェラルド・ウォーレスやアンドレ・ミラー、ウェスリー・マシューズ、ニコラ・バトゥーム、マーカス・キャンビー、故障明けで元エースのブランドン・ロイらが支えていた。

 スターと呼べる選手はオルドリッジくらいだったものの、マリオンの言うように厚みがあり、曲者揃いの好チームだった。

 マブズがレイカーズをスウィープで下し、最終的に頂点まで辿り着けた要因は、1回戦で難敵ブレイザーズを下して、勢いに乗れたことが大きかったようだ。

文●秋山裕之(フリーライター)
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