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NBA

“センター”八村塁の次なる相手はリーグ最高峰のビッグマン。強豪相手に4試合ぶりの勝利を掴めるか

秋山裕之

2019.12.05

高さと巧さを兼ね備えたエンビードは、リーグで4人しかいない平均20点、10リバウンド以上を記録している。(C)Getty Images

高さと巧さを兼ね備えたエンビードは、リーグで4人しかいない平均20点、10リバウンド以上を記録している。(C)Getty Images

 シクサーズは213cm、127kgという屈強な体躯を誇るエンビードの周囲を、アル・ホーフォード(206cm・109kg)、トバイアス・ハリス(203cm・103kg)というビッグマンが固めるリーグ屈指の大型チーム。司令塔のシモンズも合わせた高さは、相手にとって脅威にほかならない。

 八村はシクサーズ戦でも主にセンターとしてプレーする可能性が高く、マッチアップ相手はエンビード、あるいはホーフォードというオールスタービッグマンとなる。

 エンビードは言わずと知れたリーグ屈指のエリートセンター。今季は平均22.4点、12.2リバウンド、2.9アシスト、1.41ブロックを記録しており、高さとパワーに加えてスキルも兼備する。威圧的なディフェンスでも存在感を発揮しており、うかつにゴール下でシュートを放てばブロックショットの餌食になることは確実。攻撃ではポストプレーやドライブでファウルを誘ってくるだけに、八村は身体のぶつかり合いを挑みながらも、ファウルには最大限の注意が必要だ。
 
 ホーフォードは平均14.5点、7.1リバウンド、4.1アシスト、1.00スティール、1.00ブロックと攻守両面でチームを支える多彩さが売り。エンビードを引き立てる献身的な働きを見せるベテランだが、必要があればアグレッシブに攻める時間帯もあり、決して侮ってはいけない存在だ。

 シクサーズは被フィールドゴール成功率、被3ポイント成功率はともにリーグ中位ながら、高さと運動量を兼備したビッグマンたちが動き回ることで、相手チームへ自由を許さないディフェンスが光る。その証拠に、被リバウンド数(平均39.4本)と被アシスト数(平均20.1本)はいずれもリーグトップで、平均失点もリーグ4位の103.7点を記録している。

 オフェンスが生命線のウィザーズにとって、シクサーズが誇る強固なディフェンスをどこまで打開できるかが試合のカギを握りそうだ。そして八村は、エンビードを筆頭にホーフォード、ハリス、シモンズらスター選手を相手に、ファウルトラブルを回避しつつ失点を最小限に抑えるという大役を任されることとなる。

文●秋山裕之(フリーライター)
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