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NBA

ベテランとしてニックスを支えるローズに指揮官が感謝「若い選手たちをものすごく助けてくれている」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.05.11

 ニックスではランドルとジョシュ・ハートが28歳とベテランの部類に入るが、ブランソンが26歳、ロビンソンとオビ・トッピン、アイザイア・ハーテンスタインが25歳、グライムズとイマニュエル・クイックリーが23歳、バレットは22歳と若いチームだ。

 2年ぶりのプレーオフ進出を飾った要因は上記の主力の活躍があったのは当然ながら、指揮官の言う通り、若い選手たちをサポートしてきたローズの貢献があったことも見逃せない。

「彼らにすべてを伝えている。プレー時間が2、3分であろうと、僕のルーティンは変わらない。そこで彼らへ話しかけて、声を出しているんだ。僕はここで自分のすべてを注ぎ込んでいる。そうじゃなかったら、このチームにはいないだろうね」
 
 そう語ったローズは、2008年のドラフト全体1位でブルズに入団し、1年目に新人王、2010-11シーズンには平均25.0点、7.7アシストの成績で史上最年少のMVPに輝き、オールスターにも3度選ばれてきた。

 だが相次ぐヒザのケガによって、20代中盤以降はシーズン全休や長期離脱を余儀なくされ、トレードやウェイブ(保有権の放棄)も経験。ただ、シボドーHCが指揮を執るニックスで、現在は若手選手たちを支えるメンターとしての役割を担っている。

 指揮官からの信頼は依然として厚く、若手はもちろん、高校時代から見てきたブランソンの指南役としても心強い存在となっているに違いない。

 コート上を圧倒的なスピードで駆け抜け、ファンを熱狂させるかつての姿はないものの、ローズは“ヤング・ニックス”において、必要不可欠な存在であり続けている。

文●秋山裕之(フリーライター)
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