下馬評ではナゲッツが有利だが、ヒートには今プレーオフで平均28.5点、7.0リバウンド、5.7アシスト、2.06スティールをあげるジミー・バトラーがいる。彼の周囲をバム・アデバヨやケイレブ・マーティン、ゲイブ・ヴィンセント、マックス・ストゥルース、ダンカン・ロビンソン、カイル・ラウリー、ケビン・ラブが支える布陣は侮れない。
シリーズ最大の注目は、ヒートのニコラ・ヨキッチ対策だろう。211cm・129kgというサイズに天性のパススキルと抜群のバスケットボールIQを備えた28歳は、今プレーオフでも平均29.9点、13.3リバウンド、10.3アシストと圧倒的なスタッツを叩き出している。
そんな万能型ビッグマンについて、スポールストラHCはこのように評していた。
「すごくユニークだ。彼のサイズとスキルセットには顕著な弱点が見当たらない。それでいて、ゲームにインパクトを与えて、勝利に大きく貢献している」
リーグ有数のディフェンダーで、ヨキッチとのマッチアップが予想されるアデバヨは「彼にタフショットを打たせる。タフショットを強いること、それが僕にとって最も重要になってくる」とコメント。バトラーも「彼には(コート上にいる)5人全員でガードすることになる。彼はすべてを上手くこなしてしまうからだ」と警戒していた。
ヒートはアデバヨのほか、ラブ、コディ・ゼラー、オメール・ヤーセブンとビッグマンの頭数は揃っているものの、攻守の要のアデバヨをヨキッチにぶつけてファウルトラブルに陥ることは回避したいだけに、要所でゾーンディフェンスを敷いてくることも考えられる。
そのうえで、相手の3ポイントシュートをいかに落とさせるかも重要だ。ヒートはカンファレンス・セミファイナルでニックスの3ポイント成功率を29.9%、カンファレンス・ファイナルではボストン・セルティックスを同30.3%に封じた。対するナゲッツはプレーオフで平均27.7点、6.1アシスト、3ポイント成功率39.8%を誇るジャマール・マレーを筆頭に、チーム全体でも38.6%(平均12.1本成功)の成功率を残している。
ちなみに、今プレーオフにおいて3ポイント成功率でリーグ1位に立っているのは、ほかならぬヒート。チーム全体で1試合平均13.1本を39.0%の高確率で沈めている。このシリーズでは、3ポイントラインの攻防も大きなカギを握りそうだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
シリーズ最大の注目は、ヒートのニコラ・ヨキッチ対策だろう。211cm・129kgというサイズに天性のパススキルと抜群のバスケットボールIQを備えた28歳は、今プレーオフでも平均29.9点、13.3リバウンド、10.3アシストと圧倒的なスタッツを叩き出している。
そんな万能型ビッグマンについて、スポールストラHCはこのように評していた。
「すごくユニークだ。彼のサイズとスキルセットには顕著な弱点が見当たらない。それでいて、ゲームにインパクトを与えて、勝利に大きく貢献している」
リーグ有数のディフェンダーで、ヨキッチとのマッチアップが予想されるアデバヨは「彼にタフショットを打たせる。タフショットを強いること、それが僕にとって最も重要になってくる」とコメント。バトラーも「彼には(コート上にいる)5人全員でガードすることになる。彼はすべてを上手くこなしてしまうからだ」と警戒していた。
ヒートはアデバヨのほか、ラブ、コディ・ゼラー、オメール・ヤーセブンとビッグマンの頭数は揃っているものの、攻守の要のアデバヨをヨキッチにぶつけてファウルトラブルに陥ることは回避したいだけに、要所でゾーンディフェンスを敷いてくることも考えられる。
そのうえで、相手の3ポイントシュートをいかに落とさせるかも重要だ。ヒートはカンファレンス・セミファイナルでニックスの3ポイント成功率を29.9%、カンファレンス・ファイナルではボストン・セルティックスを同30.3%に封じた。対するナゲッツはプレーオフで平均27.7点、6.1アシスト、3ポイント成功率39.8%を誇るジャマール・マレーを筆頭に、チーム全体でも38.6%(平均12.1本成功)の成功率を残している。
ちなみに、今プレーオフにおいて3ポイント成功率でリーグ1位に立っているのは、ほかならぬヒート。チーム全体で1試合平均13.1本を39.0%の高確率で沈めている。このシリーズでは、3ポイントラインの攻防も大きなカギを握りそうだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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