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NBA

「すべてにおいて素晴らしい選手」バトラーが“MVP投票2位”のケイレブ・マーティンを絶賛!「彼を誇りに思う」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2023.05.30

マーティン(左)はシリーズ平均19.3点、6.4リバウンドをあげ、ヒートのファイナル進出に大きく貢献。カンファレンス・ファイナルMVP投票ではバトラー(右)に次ぐ票を集めた。(C)Getty Images

マーティン(左)はシリーズ平均19.3点、6.4リバウンドをあげ、ヒートのファイナル進出に大きく貢献。カンファレンス・ファイナルMVP投票ではバトラー(右)に次ぐ票を集めた。(C)Getty Images

 現地時間5月29日、ボストン・セルティックスとマイアミ・ヒートのイースタン・カンファレンス決勝第7戦がボストンのTDガーデンで行なわれ、第8シードのヒートが103-84で第2シードのセルティックスを撃破。シリーズ成績4勝3敗でNBAファイナル進出を決めた。

 昨季から制定されたカンファレンス・ファイナルMVPに輝いたのはシリーズ平均24.7点、7.6リバウンド、6.1アシストを奪ったジミー・バトラーだったが、関係者9人による投票でバトラーにわずか1票差の4票を集めたのがフォワードのケイレブ・マーティンだ。

 196㎝・93kgのマーティンは、2019年にドラフト外でシャーロット・ホーネッツに入団するも、2年間で際立った成績は残せず21年オフに解雇され、2021-22シーズンの開幕前にヒートと2WAY契約を締結。3ポイントとディフェンスを得意とする“3&D”として60試合の出場で平均9.2点、3.8リバウンドをあげたが、プレーオフでは出場機会が減少し、セルティックスとのカンファレンス決勝第7戦では、出番が与えられなかった。

 しかしそれから1年後、再戦となった今シリーズは、全7試合(先発5試合)に出場しバトラーに次ぐチーム2位の平均19.3点、同3位の6.4リバウンドにフィールドゴール成功率60.2%、3ポイント成功率48.9%をマーク。

 今日の試合では第6戦(21得点、15リバウンド)に続いてスタメンを任され、守備で相手の得点源のジェイソン・テイタムやジェイレン・ブラウンにマッチアップしつつ、45分の出場で26得点、10リバウンドのダブルダブルを叩き出し、チームを勝利に導いた。
 
“Xファクター”の出現でファイナルへの切符を手にしたヒートだが、エースのバトラーは試合後、マーティンについて次のように語っていた。

「みんな驚いたかもしれないね。素人目には彼はGリーグで活躍し、シャーロットで(NBAキャリアを)始め、今ここにいるドラフト外の男にしか見えない。(ヒートでは)2WAY契約でスタートした。周囲にはそう見えるんだろう。

(でも)俺たちにとって彼はとんでもない選手なんだ。ディフェンダー、プレーメーカー、ショットメーカー、そのすべてにおいて素晴らしい選手だ。彼のことを誇りに思うし、嬉しく思う。次のラウンドで彼はさらに良くなるだろうし、もう誰も驚かないと思うよ」

 エリック・スポールストラHC(ヘッドコーチ)もシリーズ中に「彼は様々な役割をこなしているし、このリーグに入ったばかりの選手では、通常引き受けたくないような役割を担ってくれる。小さなこと、ダーティーワーク、ディフェンスをすべてこなす。そして、シーズンの大半を先発として出場し、ベンチに回されても何の問題もなく、インパクトを残す方法を見つけている。そういった選手はなかなかいない」とマーティンを称賛していた。

 2WAY契約からチャンスを掴み、選手の真価が問われるプレーオフの舞台で評価を大きく上げたマーティン。27歳の苦労人はデンバー・ナゲッツとのファイナルでも攻守で存在感を放つことができるか。
 
構成●ダンクシュート編集部

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