ナジはというと、16歳でバルサに入団した初年度はU18のコンペティションなどに出場するBチームでプレーしていたが、昨季からAチームに昇格し、3年目の今季はユーロリーグも含む51試合に出場。平均9.5分のプレータイムで、3.7点、2.2リバウンドを記録した。出場時間の短さを考慮すればまずまずの数字だ。
ちなみに昨季1月、Aチームでデビューした試合では、20分で10得点、5リバウンド、5ブロックを記録。18歳以下の選手の5ブロックはリーグ新記録、そして評価指数19という数字は、バルセロナの18歳以下の選手としてはレジェンドのフアン・カルロス・ナバーロが保持していた「15」を大きく上回るものだった。
今年初旬、スカウトたちへのお披露目の意図もあって先発した2試合では、ともに20分ほどのプレータイムで16得点をマーク。この2試合ではフィールドゴール6/7、7/7と成功率の高さも印象付けている。
バルセロナで彼が集中して取り組んでいるのは、ピック&ロールだ。とにかくスクリーンをかけまくり、自分の周りが開いたらそこからロールしてゴール下に飛び込む。
フィニッシャーとしてのダンクやアリウープの破壊力はなかなかのもので、宿敵レアル戦では、欧州No.1センターとも言われるエディ・タバレスとの競り合いを制するガッツも見せた。
現段階で外のシュートはなく、得点はインサイドのみ。パスワークにも磨きをかける必要があるが、スクリーン職人の需要は常にある。彼の場合、体格に恵まれているのと、プレータイムが伸びれば大化けしそうなポテンシャルも秘めていることから、Gリーグで経験を積ませることも視野に入れ、数年をかけて成長させる余裕のある球団が向いていそうだ。
『スポーツイラストレイテッド』と『CBS』は揃ってインディアナ・ペイサーズの26位指名を予想。『ESPN』は19位でゴールデンステイト・ウォリアーズの可能性を示唆している。2年前に1巡目指名で獲得し、下部のサンタクルーズ・ウォリアーズで育成したジョナサン・クミンガ(ドラフト時18歳)やモーゼス・ムーディー(同19歳)と同じ路線ということだ。
未完成だが、それゆえに将来が楽しみなジェームズ・ナジ。この大器を手に入れるのは、果たしてどの球団だろうか。
文●小川由紀子
ちなみに昨季1月、Aチームでデビューした試合では、20分で10得点、5リバウンド、5ブロックを記録。18歳以下の選手の5ブロックはリーグ新記録、そして評価指数19という数字は、バルセロナの18歳以下の選手としてはレジェンドのフアン・カルロス・ナバーロが保持していた「15」を大きく上回るものだった。
今年初旬、スカウトたちへのお披露目の意図もあって先発した2試合では、ともに20分ほどのプレータイムで16得点をマーク。この2試合ではフィールドゴール6/7、7/7と成功率の高さも印象付けている。
バルセロナで彼が集中して取り組んでいるのは、ピック&ロールだ。とにかくスクリーンをかけまくり、自分の周りが開いたらそこからロールしてゴール下に飛び込む。
フィニッシャーとしてのダンクやアリウープの破壊力はなかなかのもので、宿敵レアル戦では、欧州No.1センターとも言われるエディ・タバレスとの競り合いを制するガッツも見せた。
現段階で外のシュートはなく、得点はインサイドのみ。パスワークにも磨きをかける必要があるが、スクリーン職人の需要は常にある。彼の場合、体格に恵まれているのと、プレータイムが伸びれば大化けしそうなポテンシャルも秘めていることから、Gリーグで経験を積ませることも視野に入れ、数年をかけて成長させる余裕のある球団が向いていそうだ。
『スポーツイラストレイテッド』と『CBS』は揃ってインディアナ・ペイサーズの26位指名を予想。『ESPN』は19位でゴールデンステイト・ウォリアーズの可能性を示唆している。2年前に1巡目指名で獲得し、下部のサンタクルーズ・ウォリアーズで育成したジョナサン・クミンガ(ドラフト時18歳)やモーゼス・ムーディー(同19歳)と同じ路線ということだ。
未完成だが、それゆえに将来が楽しみなジェームズ・ナジ。この大器を手に入れるのは、果たしてどの球団だろうか。
文●小川由紀子
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