22人のプレメンバーの中には、7月28日から8月8日まで、中国の成都で開催されるワールドユニバーシティゲームズに出場する若手選手も含まれているとのこと。
一方、頼れるベテランの1人として期待されるのが、2011年のユーロバスケットから14年のワールドカップを含むFIBAの主要大会ほぼすべてに出場しているガードのサス・サリンだ。絶妙なタイミングでの3ポイントをはじめ、シュート力の高さが売りの32歳は、今大会からキャプテンの大役も引き継ぐ。
また、ユーロバスケットで鮮烈な輝きを放ったミロ・リトルの成長ぶりにも注目だ。当時18歳だった同大会での出場機会は多くはなかったが、193cmのポイントガードは、抜群の身体能力を生かしたダイナミックなプレーで相手の守備陣をかき乱す存在だ。
米国カンザス州のサンライズ・クリスチャン・アカデミーからこの夏、ベイラー大に進学したリトルは、数々のメディアで注目のインターナショナルプロスペクトに挙げられている。
欧州の若手プレーヤーの登竜門である『アディダス・ネクストジェネレーション・トーナメント』では、2021-22シーズンにU18ヘルシンキ・バスケットボールアカデミーの一員として出場し、4試合で平均23.0点、8.3リバウンド、4.3アシストという好スタッツを記録。ワールドカップでは、よりスケールアップしたプレーを見せてくれることだろう。
そしてもう1人、この大会でブレイクする可能性を秘めているのがピッツバーグ大のスターティングセンター、フェデリコ・フェデリコだ。211cmのビッグマンはアリウープからのダンクや強烈なブロックを得意とし、特にディフェンス力を高く評価されている。タイプの違うマルッカネンのツインタワーも面白そうだ。
マルッカネンもNCAAの強豪アリゾナ大の出身だが、リトルやフェデリコのようにさらに若い世代には、高校からアメリカに渡って本場のバスケットボールを経験している選手も多く、フィンランドのバスケ界は上昇期にある。
ユーロバスケットでは、準々決勝でのちに頂点に立つスペインに10点差で敗れたが、第1クォーターには30-19と2桁のリードを奪う大健闘。後半に逆転を許したが、最終クォーターでは再び2点差まで追い上げ、アップセットなるかという大熱戦を演じた。
今回のワールドカップでも、ドイツ、オーストラリア、そして日本と対戦するグループEを上位2位内で勝ち抜けるポテンシャルは十分にある。
アジアへ出発する前には、リトアニア、ラトビア、エストニアとの練習試合が予定されている。応援団も元気いっぱいのフィンランド勢は、沖縄会場を大いに盛り上げてくれるだろう。
文●小川由紀子
一方、頼れるベテランの1人として期待されるのが、2011年のユーロバスケットから14年のワールドカップを含むFIBAの主要大会ほぼすべてに出場しているガードのサス・サリンだ。絶妙なタイミングでの3ポイントをはじめ、シュート力の高さが売りの32歳は、今大会からキャプテンの大役も引き継ぐ。
また、ユーロバスケットで鮮烈な輝きを放ったミロ・リトルの成長ぶりにも注目だ。当時18歳だった同大会での出場機会は多くはなかったが、193cmのポイントガードは、抜群の身体能力を生かしたダイナミックなプレーで相手の守備陣をかき乱す存在だ。
米国カンザス州のサンライズ・クリスチャン・アカデミーからこの夏、ベイラー大に進学したリトルは、数々のメディアで注目のインターナショナルプロスペクトに挙げられている。
欧州の若手プレーヤーの登竜門である『アディダス・ネクストジェネレーション・トーナメント』では、2021-22シーズンにU18ヘルシンキ・バスケットボールアカデミーの一員として出場し、4試合で平均23.0点、8.3リバウンド、4.3アシストという好スタッツを記録。ワールドカップでは、よりスケールアップしたプレーを見せてくれることだろう。
そしてもう1人、この大会でブレイクする可能性を秘めているのがピッツバーグ大のスターティングセンター、フェデリコ・フェデリコだ。211cmのビッグマンはアリウープからのダンクや強烈なブロックを得意とし、特にディフェンス力を高く評価されている。タイプの違うマルッカネンのツインタワーも面白そうだ。
マルッカネンもNCAAの強豪アリゾナ大の出身だが、リトルやフェデリコのようにさらに若い世代には、高校からアメリカに渡って本場のバスケットボールを経験している選手も多く、フィンランドのバスケ界は上昇期にある。
ユーロバスケットでは、準々決勝でのちに頂点に立つスペインに10点差で敗れたが、第1クォーターには30-19と2桁のリードを奪う大健闘。後半に逆転を許したが、最終クォーターでは再び2点差まで追い上げ、アップセットなるかという大熱戦を演じた。
今回のワールドカップでも、ドイツ、オーストラリア、そして日本と対戦するグループEを上位2位内で勝ち抜けるポテンシャルは十分にある。
アジアへ出発する前には、リトアニア、ラトビア、エストニアとの練習試合が予定されている。応援団も元気いっぱいのフィンランド勢は、沖縄会場を大いに盛り上げてくれるだろう。
文●小川由紀子