「我々はほとんどの選手たちを戻すことができている。このリーグでは贅沢なことだ。（NBAでは）物事がとても一過性のものであって、ほんの４、５、６年前と比べて多くの選手たちが動いている。我々としてはこのグループを素晴らしく思っており、いくつかいい補強もできたと感じている」

　ヒートはジミー・バトラー、バム・アデバヨという両輪だけでなく、タイラー・ヒーロー、ケイレブ・マーティン、カイル・ラウリー、ダンカン・ロビンソン、ヘイウッド・ハイスミス、ニコラ・ヨビッチらが今季も契約下におり、ケビン・ラブとも再契約を結んだ。

　新加入選手たちについて、ヒート指揮官はこう話す。
  「ジョシュ・リチャードソン。我々はこのチームにまた新たなファミリーを呼び戻すことができた。トーマスについては、我々はずっと彼の大ファンだったんだ。ハケスJr.もドラフトで指名できた。彼は正しいプレーをしているよ。それにタイラーが（ケガから）復帰し、ジミー、バムという素晴らしいコアを形成している。我々はそのことにとてもワクワクしている」

　気になるリラードの動向だが、地元メディア『Miami Herald』のバリー・ジャクソン記者が17日、ブレイザーズ側が依然としてリラードのヒート放出に無関心だと報じており、リーグ屈指のスコアリングガードが加入するかどうかは微妙。

　そもそも、ヒートは昨季ファイナルまで勝ち上がったチームだけに、スポールストラHCが話したとおり、現在のコアメンバーで今季を戦い抜くことが、球団史上４度目の優勝への近道なのかもしれない。

文●秋山裕之（フリーライター）

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