ウェイドとドラフト同期のレブロン・ジェームズ(現ロサンゼルス・レイカーズ)は、そのシーズンに平均28.4点、7.6リバウンド、7.2アシスト、1.7スティール、1.1ブロックというモンスタースタッツを残し、クリーブランド・キャバリアーズをリーグベストの66勝16敗(勝率80.5%)へ導いた。
そのシーズンのMVP投票では、レブロンが1位票109を含む計1172ポイントで初選出。ウエスタン・カンファレンス首位の65勝17敗(勝率79.3%)で終えたレイカーズのコビー・ブライアントが計698ポイントで2位に入り、ウェイドは計680ポイントで3位に終わっていた。
また、そのシーズンのウェイドは最優秀守備選手賞獲得も視野に入れていた。だが、結果はオーランド・マジックのドワイト・ハワードが計542ポイントでトップに立ち、続く2位はレブロン(計148ポイント)。ウェイドはここでも3位の計90ポイントにとどまった。
その後、ウェイドはヒートでレブロン、クリス・ボッシュ(元トロント・ラプターズほか)と“スリーキングス”を形成し、2011~14年にかけて4シーズン連続でNBAファイナルに進出。2度の優勝を経験した。
ただし、昨年8月末にアンドレ・イグダーラ(FA)とエバン・ターナー(元ボストン・セルティックスほか)がホスト役を務めるポッドキャスト番組『Point Forward』へ出演した際、あのシーズンがターニングポイントになったと明かしていた。
「あの結果が、俺にとって個人賞というのは何の意味もないんだと示してくれた。だから75(周年記念チーム入りしたこと)は、おそらく俺があの時以来、初めて個人として大切に思っていることだろうね」
NBAで活躍する選手たちにとって、個人として全盛時を迎えて超人的なスタッツを残しても、主要アウォードを獲得できる保証はない。そこには所属するチームの戦績もポイントで、ライバルを蹴落とさなければならないだけに、高いハードルがあるということなのだろう。
とはいえ、シーズンMVPや最優秀守備選手賞に選ばれたことがなくとも、ウェイドには殿堂入り、そして75周年記念チーム入りするにふさわしい実績があることは間違いない。
文●秋山裕之(フリーライター)
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そのシーズンのMVP投票では、レブロンが1位票109を含む計1172ポイントで初選出。ウエスタン・カンファレンス首位の65勝17敗(勝率79.3%)で終えたレイカーズのコビー・ブライアントが計698ポイントで2位に入り、ウェイドは計680ポイントで3位に終わっていた。
また、そのシーズンのウェイドは最優秀守備選手賞獲得も視野に入れていた。だが、結果はオーランド・マジックのドワイト・ハワードが計542ポイントでトップに立ち、続く2位はレブロン(計148ポイント)。ウェイドはここでも3位の計90ポイントにとどまった。
その後、ウェイドはヒートでレブロン、クリス・ボッシュ(元トロント・ラプターズほか)と“スリーキングス”を形成し、2011~14年にかけて4シーズン連続でNBAファイナルに進出。2度の優勝を経験した。
ただし、昨年8月末にアンドレ・イグダーラ(FA)とエバン・ターナー(元ボストン・セルティックスほか)がホスト役を務めるポッドキャスト番組『Point Forward』へ出演した際、あのシーズンがターニングポイントになったと明かしていた。
「あの結果が、俺にとって個人賞というのは何の意味もないんだと示してくれた。だから75(周年記念チーム入りしたこと)は、おそらく俺があの時以来、初めて個人として大切に思っていることだろうね」
NBAで活躍する選手たちにとって、個人として全盛時を迎えて超人的なスタッツを残しても、主要アウォードを獲得できる保証はない。そこには所属するチームの戦績もポイントで、ライバルを蹴落とさなければならないだけに、高いハードルがあるということなのだろう。
とはいえ、シーズンMVPや最優秀守備選手賞に選ばれたことがなくとも、ウェイドには殿堂入り、そして75周年記念チーム入りするにふさわしい実績があることは間違いない。
文●秋山裕之(フリーライター)
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