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NBA

「彼のシュートはクレイジー」欧州MVPを引っ提げキングス入りしたヴェゼンコフをフォックス、サボニスらが絶賛「早く一緒にプレーしたい!」<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2023.10.09

 気さくで親しみやすいヴェゼンコフは欧州でも人気プレーヤーだったが、キングスでもすでにその評価を得ているようだ。

 今オフ、インディアナ・ペイサーズから加入したドミニカ共和国出身のガード、クリス・ドゥアルテは「彼は本当にナイスガイで、毎日彼と話しているよ」とメディアデーの際にコメントしている。ヴェゼンコフは英語も流暢だが、バルセロナでのプレー経験からスペイン語も話せるため、母国語で会話できるところも心地いいらしい。

 昨季は17年ぶりのプレーオフ進出を決めるなど、マイク・ブラウンHC(ヘッドコーチ)の下で大躍進を遂げたキングス。その善戦に大きく貢献した大黒柱のドマンタス・サボニスも「早く彼とコート上で一緒にプレーしたい!」とヴェゼンコフとの共闘に期待を膨らませている。同じ欧州出身のサボニスの存在は、ヴェゼンコフがNBAに順応する上での助けになるに違いない。
 
 ブラウンHCのコーチングスタッフには、この夏のワールドカップでカナダ代表を率いて銅メダルを獲得したスペイン人コーチのジョルディ・フェルナンデスがいる。また、サボニスの同胞リトアニアの大スターで、かつてペイサーズでプレーし、現役引退後は祖国のジャルギリスやバルセロナで指揮を執ったサルナス・ヤシケビシャスがプレシーズンに参加と、欧州とNBA両方のバスケットボールを知る指導者がいるのも、ヴェゼンコフにとって心強い環境だろう。

 なにより、トレーニングで選手たちの尊敬を勝ち取るパフォーマンスを見せることができたというのは、好調な滑り出しだ。

 ところで、地元ファンやメディアの間で話題となっているのは「はたして、チーム内でも年長の部類に入るヴェゼンコフに、定番の“ルーキーの洗礼”はあるのか?」ということ。先輩に頼まれたドーナツやファーストフードの買い出しといったお使いだけでなく、移動の際にはピンク色のキティちゃんのリュックサックを背負って移動、といった待遇も待っている。
 
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