現役時代のキャセールは、ポイントガードとして15シーズンをプレーし、キャリア最初の２年はロケッツのシックスマンとして２連覇を経験。計３個のチャンピオンリングを手にしたほか、ウルブズ時代の2004年にはオールスターにも選出された。

　決して高い身体能力の持ち主ではなかったが、持ち前の強心臓を発揮してクラッチショットを何度も放り込んだほか、ミッドレンジから効果的に加点する技巧派として知られたキャセール。加えて彼は、よく喋る選手でもあった。
  　そんな新加入のキャセールACについて、テイタムはこう話す。

「最高さ。彼はものすごく活気があって、たくさんの魅力が詰まっている。しかもすごく面白いんだ。彼には素晴らしいストーリーがいっぱいあるし、知識も豊富でね。彼からはたくさん学べるし、彼が一緒にいてくれて楽しいよ」

　優勝の味を知る頼もしいOBたちの助言を得たテイタム。はたして今季、チームを頂点へと導きチャンピオンプレーヤーの仲間入りを果たすことができるか。

文●秋山裕之（フリーライター）

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