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NBA

「人間は誰しも過ちを犯すもの」出場停止中のグリーンに“悪童”ワールドピースがメッセージ「彼に手を差し伸べたい」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2024.01.02

「彼がエモーショナルな選手だというのはみんなわかっている。確かにチームにとってはリスクのある存在なのかもしれない。サポートシステムがあるし、俺の助けが必要かはわからないが、ドレイモンドに(救いの)手を差し伸べたい。

 彼は勝者だし、少し話したい。最も偉大な選手の1人や偉大なスコアラーではないかもしれないが、最も偉大な勝者の1人なのは間違いない。(デニス)ロッドマンやベン・ウォーレスみたいな選手だ。エリートの勝者。今後テレビで活躍するチャンスもあるだろう」

 ワールドピースはインディアナ・ペイサーズ時代の2004年11月19日、デトロイト・ピストンズ戦で”パレスの騒乱”と語り継がれる事件を起こした。第4クォーター終盤、ワールドピース(当時の登録名はロン・アーテスト)のファウルにピストンズのベン・ウォーレスが腹を立て、両チーム入り乱れての乱闘騒ぎが勃発した。

 乱闘はコーチや審判たちによって一時クールダウンし、ワールドピースはスコアラーテーブルに寝そべっていたが、今度はワールドピースの挑発的な態度に観客が激怒。コーラの入ったカップを投げつけると、それに堪忍袋の尾が切れたワールドピースは、当時チームメイトのスティーブン・ジャクソンとともに観客席に飛び込んでファンに殴りかかった。ワールドピースはリーグから2004-05シーズンの残り試合の出場停止(73試合)が科され、サラリーからは499万5000ドル(約7億円)が差し引かれた。
 
 ワールドピースは、「俺は残りのシーズンを欠場となったが、シーズン中に復帰して、プレーしたいと思っていた。当時、素晴らしいチームが多い中で、俺たち(ペイサーズ)はイーストでベストのチームだったし、バスケットボールは自分にとって最も重要なものだったからね。人間は誰しも過ちを犯すものだ」と、当時を振り返っている。

 ワールドピースは『CinemaBlend』でもグリーンに対し、「ドレイモンドはチームを活気づける選手だ。俺のキャリアとドレイモンドのキャリアを見てみるといい、4つの優勝リングを持ち、表立たないところで常にエネルギーを保つことができる。そのキャリアは素晴らしいものだ。時にネガティブなことがあるかもしれないが、勝利への影響は計り知れない。俺もしばらくしてから自分のやったことの問題の大きさに気づいた。できるなら、彼に手を差し伸べたい」とメッセージを送っており、自身の体験と重ね合わせている様子だった。

構成●ダンクシュート編集部

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