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NBA

175cmの“小さな巨人”、アイザイア・トーマスがサンズで2年ぶりにNBA復帰「インパクトを残す準備はできている」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.03.22

 今のサンズには、前回トーマスが在籍した当時の選手は皆無。ただ、2015年入団のブッカーは17年4月に70得点を奪った試合でトーマスと対戦しており、ビールとは2019-20シーズンにワシントン・ウィザーズで共闘している。

 NBA復帰戦を終えたトーマスは次のように話していた。

「デビンの成長は素晴らしいこと。自分がボストンにいた時、彼は70得点をマークしたから、あの男がどれほどの選手なのかはわかっていたけどね。KD(デュラント)はもう説明不要だ。今朝、彼と一緒に練習したんだ。彼のような選手と同じチームでいられることを光栄に思うよ。ワシントンで一緒にプレーしたビールは友人の1人で、いつも俺の味方でいてくれたんだ」

 トーマスのことを17歳の頃から知っているというデュラントは「彼にはストーリーがある。世界中のバスケットボールプレーヤーたちを感動させてきたキャリアがあるんだ」と、身長のハンデを乗り越えてNBAキャリア12年目に到達したこれまでの道のりを称えていた。
 
 現在、サンズのバックコートにはブッカー、ビール、アレン、エリック・ゴードンといった実力者が揃っているため、彼らがケガで離脱でもしない限り、トーマスがシーズン終了までチームに残り、ローテーション入りする可能性は低い。

 それでも、実績のあるベテランやドラフト上位指名の有望な若手であろうと容赦なくカットされるNBAの舞台に、再びトーマスが返り咲いたことは、また新たなストーリーを生み出したと言っていい。

「どんな機会であろうと、俺はインパクトを残す準備ができている。それは自分がプレーするかどうかに関係なく、点を取ることよりも重要なんだ。俺なら手本を見せて、自分の経験で引っ張ることができる。この機会を与えてくれたことにめちゃくちゃ感謝しているよ」

 バスケットボールを心底愛し、磨き上げてきたスキルを武器に何度も這い上がってきた“小さな巨人”の、今後のストーリーに期待したい。

文●秋山裕之(フリーライター)

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