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NBA

「今は全員がガード」稀代の司令塔キッドが現代NBAを語る「発端となったのはレブロンだと思う」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.03.22

 また、キッドHCが指揮を執るマブズには、188cm・88kgで本来ならポイントガードのカイリー・アービングがいるが、最も長くボールを扱っているのは201cm・104kgのルカ・ドンチッチだ。

「カイ(アービングの愛称)は怒るかもしれないが、ルカを見ていれば、彼がポイントガードになる。このチームのクォーターバックだ。それに、ウチには(196cm・97kgの)ダンテ・エクサムというもう1人のビッグガードがいる。彼は3ポイントを50%の確率で決めることができる。カイがストレッチ4あるいはシューティングガードになるんだ」とキッドHC。

 続けて、現在のリーグの傾向も踏まえてこう話していた。
 
「今のリーグは選手たち個々のサイズが大きく、かつアスレティックになっている。彼らはみな、10歳の頃からスキルを磨いている。最初にドリブルの練習をし、次にするのがハーフコートからのシュートなんだ。レンジを広げるためにね。一時期は小柄な選手たちがセンターになることを望み、センターたちはガードになろうとしていた。でも今は全員がガードなんだ。それが今のリーグのスタイルなのさ」

 現在のNBAでは、90年代以前のようなパスだけをするポイントガードや、ゴール下の仕事に専念するセンターが減り、代わりにフォワードやセンター級のサイズを持ちながら、ガードのようにボールを操る選手たちが増えていることは間違いない。

 “ビッグガード”として活躍した現役時代から、指揮官となった現在に至るまでリーグの変遷を見続けてきたキッドの眼には、レブロンがそのパイオニアだと映っているのだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)

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