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NBA

ウルブズのエドワーズが“近い将来”のベストプレーヤー入りに自信「まだ全盛期に触れてさえいないよ」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.04.20

 エドワーズにとって貴重な経験になったのは、昨夏のFIBAワールドカップだろう。アメリカ代表の得点源としてチームトップの平均18.9点に4.6リバウンド、2.8アシスト、1.13スティールと活躍。アメリカは4位に終わったものの、個人としては大会ベスト5に選ばれた。

 今月17日にはUSAバスケットボールが今夏のパリオリンピックに出場するアメリカ代表のロスター12名を発表し、ワールドカップ組からはエドワーズとタイリース・ハリバートン(インディアナ・ペイサーズ)が選ばれた。今夏はレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)やステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)、ケビン・デュラント(フェニックス・サンズ)といった超大物たちとともに大会5連覇を目指す。

 特にデュラントは、エドワーズがGOAT(史上最高の選手)と公言する憧れの選手。7月に始まるトレーニングキャンプから、日々の練習やエキシビションゲーム、本大会まで、一緒に過ごすことでさらなる刺激を得て、成長の助けになるだろう。

 近い将来にリーグのベストプレーヤーになるためにも、エドワーズがプレーオフで初の1回戦を突破することができるかは気になるところ。ウエスト第3シードのウルブズが対峙するのは第6シードのサンズ(49勝33敗/勝率59.8%)で、レギュラーシーズンは3戦全敗と相性の悪い相手だ。
 
 デュラント、デビン・ブッカー、ブラッドリー・ビールというベテランのビッグ3が中心のサンズ相手に、エドワーズは3試合で平均14.3点にフィールドゴール成功率31.0%(13/42)、3ポイント成功率27.3%(3/11)と苦戦している。

 デュラントとのマッチアップではフィールドゴール成功率33.3%(4/12)の10得点、対グレイソン・アレンでは同18.2%(2/11)の4得点に終わっていることから、エドワーズの復調がシリーズ突破に向けたキーポイントになる。

 一方、エドワーズにはディフェンス面でも期待がかかる。ロサンゼルス・クリッパーズ相手にはポール・ジョージをフィールドゴール成功率21.4%(3/14)の9得点に、カワイ・レナードに対しても同33.3%(4/12)の10得点に抑えており、マクダニエルズとともにサンズの得点源たちをスローダウンさせる役割が任されるだろう。

 まずは20日に迎えるシリーズ初戦、ウルブズがホームのターゲット・センターで幸先いいスタートを切ることができるか注目したい。

文●秋山裕之(フリーライター)
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