歴代得点王となった時点でジェームズのMVP受賞の可能性はさらに高まったが、肝心なのはモナコがファイナル4に残るかどうかだった。昨季までの過去18回において、ファイナル4に進出していないクラブからMVPが選出されたことはいまだかつて一度もなかったからだ。
しかし、投票に参加したファン、メディア、各チームのキャプテンとコーチにとって、ジェームズの今シーズンの活躍ぶりは、その慣習を打ち破るほど目覚ましかったということだ。
ジェームズはまた、ユーロリーグがアウォードを導入した2004年の初代MVPであるアンソニー・パーカー(元マッカビ・テルアビブほか)以来、2人目のアメリカ人受賞者となった。
パーカーは、NBAから欧州に渡ってユーロリーグで活躍し、そこからまたNBAに復帰するというキャリアを辿ったアメリカ人選手の草分け的存在で、初年度を含む2回、しかも2年連続でMVPを受賞した唯一の選手でもある。
ジェームズも、12年に及ぶプロキャリアの中ではNBAも経験した。
2017-18シーズンに導入されたばかりの2WAY契約をフェニックス・サンズと結び、12月には本契約に昇格した初の選手に。しかし同月に解雇の憂き目に遭い、1月にニューオリンズ・ペリカンズと同じく2WAY契約を結ぶも、ここでも2月に解雇と、いずれも短いキャリアに終わっている。
最近では2020-21シーズンの終盤にブルックリン・ネッツと10日間契約を結び、この時にチームメイトだったケビン・デュラントが翌年、モナコに彼の応援に来るという微笑ましいシーンも見られた。
CSKAモスクワ時代にはヘッドコーチと衝突して謹慎処分になったこともあり、「気難しい」、「自己中心的」という印象を持たれがちだが、デュラントをはじめ選手仲間からは「熱い男」として一目置かれている。
なお、オールユーロリーグ1stチームには、ジェームズと合わせて以下の4人が選出された。
ファクンド・カンパッソ(レアル・マドリー/元デンバー・ナゲッツほか)
ケンドリック・ナン(パナシナイコス/元マイアミ・ヒートほか)
ナイジェル・ヘイズ・デイビス(フェネルバフチェ/元サクラメント・キングスほか)
マティアス・ルソー(パナシナイコス)
フランス代表のビッグマン、ルソー以外はNBA経験者。そしてジェームズを除く4人は、全員ファイナル4出場チームのメンバーだ。その注目のファイナル4は、5月24日に準決勝、26日に決勝が行なわれる。
文●小川由紀子
レブロンの4万点到達の裏で欧州の歴史を塗り替えた“もう1人のジェームズ”。元同僚の偉業達成にハーデンも誇らしげ「彼にエールを贈るよ」<DUNKSHOOT>
しかし、投票に参加したファン、メディア、各チームのキャプテンとコーチにとって、ジェームズの今シーズンの活躍ぶりは、その慣習を打ち破るほど目覚ましかったということだ。
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ジェームズも、12年に及ぶプロキャリアの中ではNBAも経験した。
2017-18シーズンに導入されたばかりの2WAY契約をフェニックス・サンズと結び、12月には本契約に昇格した初の選手に。しかし同月に解雇の憂き目に遭い、1月にニューオリンズ・ペリカンズと同じく2WAY契約を結ぶも、ここでも2月に解雇と、いずれも短いキャリアに終わっている。
最近では2020-21シーズンの終盤にブルックリン・ネッツと10日間契約を結び、この時にチームメイトだったケビン・デュラントが翌年、モナコに彼の応援に来るという微笑ましいシーンも見られた。
CSKAモスクワ時代にはヘッドコーチと衝突して謹慎処分になったこともあり、「気難しい」、「自己中心的」という印象を持たれがちだが、デュラントをはじめ選手仲間からは「熱い男」として一目置かれている。
なお、オールユーロリーグ1stチームには、ジェームズと合わせて以下の4人が選出された。
ファクンド・カンパッソ(レアル・マドリー/元デンバー・ナゲッツほか)
ケンドリック・ナン(パナシナイコス/元マイアミ・ヒートほか)
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マティアス・ルソー(パナシナイコス)
フランス代表のビッグマン、ルソー以外はNBA経験者。そしてジェームズを除く4人は、全員ファイナル4出場チームのメンバーだ。その注目のファイナル4は、5月24日に準決勝、26日に決勝が行なわれる。
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