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NBA

ヤニスがレポーターに扮し弟コスタスに笑顔で質問。ユーロリーグのファイナル4で垣間見えた“アデトクンボ兄弟の絆”<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2024.05.27

 ピッペンはスポンサーや大会主催者絡みの任務といった理由ではなく、個人的な興味で足を運んだとユーロリーグのプレゲームショーの中でコメントした。

「オーストラリアのナショナルバスケットボールリーグ(NBL)の友人たちと一緒に来たんだ。目的は才能のある選手をチェックすること。彼らにヨーロッパのバスケットボールがいかに素晴らしいかを聞いて、ファイナル4でそれをチェックしようと思ってきたんだ」

 出場する4チームや選手たちについてはほとんど知識はなかったというが、それだけに「コート上で彼らがどんなプレーをするのか見るのが楽しみだ」と期待のコメント。実際に試合中は、時折身を乗り出しながら熱心に観戦する姿が見られた。

 一方、ギリシャを代表するスーパースターのヤニスにとっては、来訪の最大の目的はパナシナイコスに所属する弟コスタスの応援。コスタスは約7分のプレータイムで2リバウンド、1ブロックと守備面で奮闘したが、交代してコートを去る際には立ち上がって弟にオベーションを送るという、仲が良いことで知られる彼らのブラザーシップを象徴するようなシーンもあった。
 
 試合後、ヤニスはマイクを持って取材エリアに登場。いつもはマイクを向けられる側のヤニスが、弟に対して試合後のフラッシュインタビューに挑戦した。

ヤニス:いま、ベルリンのファイナル4会場に来ています。ここで世界トップクラスのリーグであるユーロリーグのファイナル4が行なわれていますが、最初に聞きたいことは、緊張しましたか?僕は弟がプレーしている様子を見てとても緊張したんですが、試合の前はどのような気持ちでしたか?

コスタス:とにかくものすごく興奮していました。少し緊張もしたけれど、いざ試合が始まると、そうした気持ちはすべて吹き飛んで、完全に試合モードになって自分の力を出し切りました。

ヤニス:グッジョブ!それに良い答えだ。続いて、今日の勝因は?

コスタス:ディフェンスです。フェネルバフチェは攻撃的なチームで、平均95点くらい取っていたチーム。その彼らを今日は57点に抑えることができたので、ディフェンスがうまくいったことが今日の勝因だと思います。
 
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