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NBA

「彼がチャンピオンシップ獲得を助けてくれた」シャックが語る3連覇時代の相棒コビーの“名勝負”「あの野郎がとんでもない活躍を見せたんだ」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.06.07

「最初の優勝で気に入っているのは、俺がファウルアウトしたインディアナとの試合だ。あの時、シリーズに敗れたら、俺の責任になることはわかっていた。俺はコビーを見て、俺みたいにやっちまえと言った。そしたらあの野郎がとんでもない活躍を見せたんだ。それを見て、俺たちは最初のチャンピオンシップを勝ち獲ることになると確信したのさ」

 ペイサーズがホームで2連勝を狙ったシリーズ第4戦は、同点6回、リードチェンジ17回の大激戦となった。シャックは両チーム最多の36得点、21リバウンドと猛威を振るったものの、3点をリードしていた延長残り2分33秒に6ファウルで退場。
 
 負ければ2勝2敗のイーブンにされる窮地に陥ったレイカーズだが、ここでケガ明けのコビーにスイッチが入る。1点差に迫られた残り2分から立て続けにジャンパーを沈めると、残り5.9秒には味方のミスショットをティップインで捻じ込み、これが決勝点に。最終的に延長の8点を含む28得点を稼いで大黒柱の穴を埋め、レイカーズが120-118で激闘を制した。

 コビーは最終第6戦でも26得点、10リバウンド、2ブロックの活躍で自身初タイトルを獲得。ケガを押して勝利に導いた第4戦は、彼が新たな領域に入り、スーパースターへと駆け上がるターニングポイントの一戦となった。

文●秋山裕之(フリーライター)

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