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NBA

「面白いことをしてくれるぜ」グリーンが盟友トンプソンの“ウォリアーズ退団説”を否定「絶対にそうはならない」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.06.17

 ただ、昨年ウォリアーズから提示された2年4800万ドル(約75億3600万円)の延長契約を断ったと報じられたトンプソンの今季年俸は約4322万ドル(約67億8554万円)と超高額で、チーム側が同等の年俸を提示するのはさすがに厳しいだろう。

 その一方、トンプソンはオーランド・マジックでプレーするパオロ・バンケロのインスタグラムアカウントをフォロー。マジックは主力のほとんどがルーキースケール期間にあり、今夏に大物選手の獲得も十分可能なキャップスペースを有している。

 バンケロやフランツ・ヴァグナー、ウェンデル・カーターJr.、ジョナサン・アイザックという魅力的なビッグマンたちが契約下にいるチームは、今夏マーケル・フルツとギャリー・ハリスのガード陣が完全FA、ウイングのジョー・イングルズの来季契約がチームオプションのため、ウイングポジションを補強することが予想されている。

 また、トンプソン最大の強みは3ポイントをはじめとするシュート力で、マジックは今季3ポイント成功率でリーグ24位の35.2%、903本成功はリーグワーストに沈んでいたため、両者が契約を結べば“Win-Win”の契約と見ることもできる。
 
 といっても、FAとの交渉はまだ解禁されていない。トンプソンはNBAファイナル終了から一夜明ければウォリアーズと交渉可能となるが、現時点で退団することが決まったわけではない。

「コミカルなことだと思うね。みんながそろって傷ついたりするようなことを望んでいるのは知っている。でも(トンプソンの動きは)そういうことじゃない。絶対にそうはならないんだ。まったく面白いことをしてくれるぜ」

 グリーンが語ったこの言葉は、10年以上もウォリアーズで一緒にプレーしてきた戦友への絶対的な信頼から出てきたのだろう。今夏の動向に注目が集まるトンプソンが、FA戦線でどんな決断を下すのかは必見だ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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