そのダフィー氏は、「指名順にこだわるのではなく、サールにとって最適な環境を探した」とフランスのレキップ紙にコメント。続けて「サールのような素質を持った選手は、非常に需要が高い」とも話している。
ビッグマンに求められるリムプロテクターの役割を果たしつつ、俊敏な動きでゲームメークに絡み、ロングシュートも打てる。サールはコートの両サイドでインパクトを与えられる万能型だ。
ウィザーズに照準を絞っていたサールは、1位指名権を持っていたアトランタ・ホークスからのドラフト前のトレーニング参加の誘いも固辞。その代わり、カリフォルニア州サンタバーバラの体育館にこもり、ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)らを指導したことでも知られるプライベートコーチのパッキー・ターナーの指導のもと、ドラフトコンバインに備えた。
そこで彼は、漫画『スラムダンク』の桜木花道の夏合宿のごとく、2万本近いシュートを打った。猛特訓の成果か3ポイント成功率は39%から45%へと飛躍的に向上した。
「彼は力学的に良い動きをする。ボールの出し方もいい。それを見ただけでも、彼が良いシューターになるという感触を得られる。しかし脚の使い方や、骨盤をしっかり固定させる術をもっと学ぶ必要がある」(ターナー)
ターナーとのトレーニングと並行して、サールはスポーツ科学博士が編み出したフィジカルトレーニングを週6回行ない、徹底した身体作りにも励んだ。
「ウィザーズは昨シーズンよく見ていたチームで、若い選手が多く、プレーのペースがものすごく速い。プレースタイルも僕に合っている。とにかく、次のシーズンにインパクトを与えるプレーをしたい。自分が持てるベストを出し尽くして、ハードにプレーしたい。これは最高の機会だ」
そう語るサールのマインドは、すでにウィザーズでプレーする自分の姿にセットされているようだ。
チームでは、去年のドラフト7位指名で入団した同胞のビラル・クリバリーとの共闘も待っている。メトロポリタンズ92時代にウェンバンヤマと絶妙なコンビプレーを見せていたクリバリーと、今度はサールがワシントンで強力デュオを形成することになるかもしれない。
異なるキャリアを辿って同じNBAの舞台への到達したリザシェイとサール。ドラフト上位2位を独占したフランスの19歳は、それぞれのチームでどんな活躍を見せてくれるだろうか。
文●小川由紀子
NBAに起こる“フランス旋風”。同胞ウェンバンヤマも「今ドラフトで彼以上の才能を知らない」と絶賛するドラ1ザカリー・リザシェイのすべて<DUNKSHOOT>
「俺なの?」突然のトレード通告に困惑…ドラフト当日にキングス移籍となったマクダニエルズの動画が話題に<DUNKSHOOT>
NBAドラフト、富永啓生は指名されず。2WAY契約、Gリーグなど別ルートから夢舞台を目指すことに<DUNKSHOOT>
ビッグマンに求められるリムプロテクターの役割を果たしつつ、俊敏な動きでゲームメークに絡み、ロングシュートも打てる。サールはコートの両サイドでインパクトを与えられる万能型だ。
ウィザーズに照準を絞っていたサールは、1位指名権を持っていたアトランタ・ホークスからのドラフト前のトレーニング参加の誘いも固辞。その代わり、カリフォルニア州サンタバーバラの体育館にこもり、ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)らを指導したことでも知られるプライベートコーチのパッキー・ターナーの指導のもと、ドラフトコンバインに備えた。
そこで彼は、漫画『スラムダンク』の桜木花道の夏合宿のごとく、2万本近いシュートを打った。猛特訓の成果か3ポイント成功率は39%から45%へと飛躍的に向上した。
「彼は力学的に良い動きをする。ボールの出し方もいい。それを見ただけでも、彼が良いシューターになるという感触を得られる。しかし脚の使い方や、骨盤をしっかり固定させる術をもっと学ぶ必要がある」(ターナー)
ターナーとのトレーニングと並行して、サールはスポーツ科学博士が編み出したフィジカルトレーニングを週6回行ない、徹底した身体作りにも励んだ。
「ウィザーズは昨シーズンよく見ていたチームで、若い選手が多く、プレーのペースがものすごく速い。プレースタイルも僕に合っている。とにかく、次のシーズンにインパクトを与えるプレーをしたい。自分が持てるベストを出し尽くして、ハードにプレーしたい。これは最高の機会だ」
そう語るサールのマインドは、すでにウィザーズでプレーする自分の姿にセットされているようだ。
チームでは、去年のドラフト7位指名で入団した同胞のビラル・クリバリーとの共闘も待っている。メトロポリタンズ92時代にウェンバンヤマと絶妙なコンビプレーを見せていたクリバリーと、今度はサールがワシントンで強力デュオを形成することになるかもしれない。
異なるキャリアを辿って同じNBAの舞台への到達したリザシェイとサール。ドラフト上位2位を独占したフランスの19歳は、それぞれのチームでどんな活躍を見せてくれるだろうか。
文●小川由紀子
NBAに起こる“フランス旋風”。同胞ウェンバンヤマも「今ドラフトで彼以上の才能を知らない」と絶賛するドラ1ザカリー・リザシェイのすべて<DUNKSHOOT>
「俺なの?」突然のトレード通告に困惑…ドラフト当日にキングス移籍となったマクダニエルズの動画が話題に<DUNKSHOOT>
NBAドラフト、富永啓生は指名されず。2WAY契約、Gリーグなど別ルートから夢舞台を目指すことに<DUNKSHOOT>
関連記事
- NBAに起こる“フランス旋風”。同胞ウェンバンヤマも「今ドラフトで彼以上の才能を知らない」と絶賛するドラ1ザカリー・リザシェイのすべて<DUNKSHOOT>
- ウェンバンヤマだけじゃない!NBAドラフトで今年もトップ指名が期待される2人のフランス産有望株<DUNKSHOOT>
- ウォリアーズのビッグ3体制についに終止符!トンプソンが5度目の優勝を求めてサイン&トレードでマブズへ<DUNKSHOOT>
- クリッパーズがウエストブルックをトレード?強豪ナゲッツが獲得に興味と現地メディアが報道<DUNKSHOOT>
- 「今って平成何年ですか?」“笑撃”第一声で幕を開けた八村塁の代表復帰。若手との連携に富樫は「塁が全員の名前を覚えるところから」<DUNKSHOOT>