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日本代表

「今って平成何年ですか?」“笑撃”第一声で幕を開けた八村塁の代表復帰。若手との連携に富樫は「塁が全員の名前を覚えるところから」<DUNKSHOOT>

萩原誠(ダンクシュート編集部)

2024.07.01

日本代表としての決意を語った八村。一方、主将の富樫からは合流直後の珍発言が明かされた。写真:萩原誠(ダンクシュート編集部)

日本代表としての決意を語った八村。一方、主将の富樫からは合流直後の珍発言が明かされた。写真:萩原誠(ダンクシュート編集部)

 6月29日、今夏のパリ五輪に向けて強化合宿を行なっているバスケットボール男子日本代表が、メディアデーを開催した。

 この日の目玉は、待望の代表合流を果たしたNBAロサンゼルス・レイカーズの八村塁だ。

 出場を辞退した昨年のワールドカップを経ての大黒柱復帰に、前回(6月11日)の130人超を優に超える報道陣が集結。公開された練習最後のシューティングには姿を見せなかったものの、全体練習後に質疑応答の時間が設けられた。

 代表参加は2021年の東京五輪以来3年ぶりとあって、「帰ってこられて、すごく嬉しい」と真剣な眼差しで喜びを語った八村。一方で、持ち前の“天真爛漫さ”は変わっていないようだ。

 八村の後にメディア対応にあたったキャプテンの富樫勇樹は、「たぶん彼、本当に久しぶりの日本だと思うんですけど」と切り出し、チームに合流した直後の“笑撃”発言を明かした。

「一番最初にトレーナー陣と挨拶をして、最初に言った言葉が『今って平成何年ですか?』って(笑)。もう、それで(久々の感じが)わかっていただけると思います」

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 実際には3年前の東京五輪の時点で改元から2年が経っているため、八村が「令和」を知らないとは考えにくいが、アメリカ帰りの彼なりのジョークか、はたまた本当に忘れている天然発言かは本人のみが知るところ。いずれにしろ、久々の代表復帰は笑顔とともに始まったことは確かなようだ。

 八村が不在の3年間で、日本代表、そして彼自身の立場は大きく変わった。男子代表は東京五輪後にトム・ホーバスHCを招聘し、着実に力をつけながら、昨年のワールドカップでは史上初の3勝をマーク。48年ぶりに自力でオリンピックの切符を掴み取った。

 八村もNBAで5年のキャリアを積み上げ、昨年からは名門レイカーズでプレー。昨オフはNBAの顔とも言えるレブロン・ジェームズとワークアウトをともにし、今年の2月3日以降は全試合で先発に名を連ねるなど、3年前とは自信も実力も段違いだろう。

 日本代表のなかでの立ち位置も、東京五輪の時は23歳と渡邉飛勇(当時22歳)に次ぐ2番目に若い存在だったが、今では上から7番目(最終候補16人中)の中堅になった。河村勇輝や富永啓生(ともに23歳)ら若手とは初共演となるため、残り3週間強の期間、急ピッチで連携を高める必要がある。

「半分以上、会ったこともないような選手も多いので、これから時間がかかるかなと思います。塁が全員の名前を覚えるところから始まると思うので、彼次第」だと富樫は言う。まずは7月5日と7日、韓国代表との強化試合に注目したい。

構成●ダンクシュート編集部

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