試合後、地元ファンは最高にスリリングな試合を見ることができたという興奮と、日本の勇姿を讃える思いにあふれていた。日本にとっては悔しい結果となったが、アカツキジャパンの戦いぶりと日本のファンの熱い応援にMCも、「今回のオリンピックでNo.１の雰囲気でした。日本のファンのみなさん、どうかまた会いましょう！」とエールを送っていた。

　フランスは個人技に頼る場面が多く、決して試合内容は良くなかったが、最終的に勝利を手にした。これこそが彼らが積み上げてきた経験や力の差であり、強豪の一角と呼ばれるチームが持つ底力でもある。
  　もっとも、この試合について伝えた地元メディアの記事につけられたコメントに散見されたように、「ファウルに頼らなければフランスは勝てなかった」と、多くのファンが日本戦の勝利を冷静にとらえていた。

　日本の勝利はあと一歩のところでお預けとなったが、前回大会で銀メダルを獲得した強豪相手に好勝負を演じたことは大きな自信につながったはずだ。得失点差も初戦のドイツ戦は－20も、フランス戦では－４に抑えられただけに、グループ３位通過を期待してブラジルとの最終戦を待ちたい。

文●小川由紀子

【パリ五輪】「過去の実績なんて関係ない」フォーニエがフランス代表へ“意識改革”を提言「今は自分たちをアンダードッグと見ている」＜DUNKSHOOT＞

【パリ五輪】 「日本には脱帽した」フランス代表のフォーニエがアカツキジャパンを称賛「エナジー溢れるプレーをしていた」＜DUNKSHOOT＞

河村勇輝がドンチッチ、KDらに次ぐ快挙！21世紀の五輪で１試合25得点、５リバウンド、５アシスト以上をあげた４人目の選手に＜DUNKSHOOT＞