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NBA

「誰もがジーターにはなれない」前ウォリアーズHCが“愛弟子”トンプソンのマブズ移籍を語る「こういう世界だから仕方ない」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.09.09

「クレイ・トンプソンにとって理想的なシナリオは、ゴールデンステイト・ウォリアーズでキャリアを終えることだったと思う。だがこれはビジネスでもある。(球団への)忠誠心が功を奏するには再契約しかない。ウォリアーズではそれができなかっただけのこと。スポーツとはそういうものなんだ。誰もがデレック・ジーター(元MLBニューヨーク・ヤンキース)のように最後まで契約を結べるわけではない」

 NBAではダーク・ノビツキーがマブズ一筋21シーズン、コビー・ブライアントがロサンゼルス・レイカーズ、ユドニス・ハズレムがマイアミ・ヒートでそれぞれ20シーズンをプレーしてキャリアを終えた。

 だがジャクソンが話したように、NBA入りからひとつの球団でキャリアを終えることができる選手は稀有なこと。現役ではカリーがウォリアーズ在籍16年目、ヤニス・アデトクンボがミルウォーキー・バックス在籍12年目を迎えるものの、彼らは別格と言っていい。
 
 とはいえ、昨季3年ぶりにプレーオフ進出を逃したウォリアーズに対し、マブズはウエスタン・カンファレンスを制してNBAファイナルまで勝ち進み、リーグ制覇まであと3勝に迫った強豪チーム。

 トンプソンはルカ・ドンチッチ、カイリー・アービングらが君臨する新天地で自身5度目のチャンピオンシップを獲得するチャンスがあるだけに、下を向くことはないだろう。

「クレイ・トンプソンは大丈夫だろう。ダラス・マーベリックスにとっては素晴らしい補強になった。残念ながら、ゴールデンステイト・ウォリアーズでキャリアを終えることはできなかったが、こういう世界なのだから仕方ないこと」

 ジャクソンが語ったとおり、トンプソンはウォリアーとしてNBAキャリアを全うすることこそ叶わなかったが、34歳のウイングは経験豊富なベテランとなって新チームで貴重な戦力となり、数多くの勝利を助ける存在となるに違いない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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