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NBA

「俺は8回優勝しているべきだった」御大シャックがレブロンと共闘したキャブズ時代を回想「そういう機会を台無しにしてしまった」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.09.23

 先発センターのシャックは平均23.4分のプレータイムで12.0点、6.7リバウンド、1.5アシスト、1.2ブロックにフィールドゴール成功率56.6%を記録。ベテランの“ロールプレーヤー”と見れば有能な選手だった。

 だが2010年2月下旬のボストン・セルティックス戦で負傷し、レギュラーシーズン残り試合を全休。プレーオフで復帰して11試合で平均22.1分、11.5点、5.5リバウンド、1.4アシスト、1.2ブロックにフィールドゴール成功率51.6%を残すも、キャブズはセルティックスとのカンファレンス・セミファイナルに2勝4敗で敗れた。

 当時の記憶をシャックはこう振り返る。

「俺たちはカンファレンスで1位にいた。ボストンと対戦した時、ビッグ・ベイビー(グレン・デイビス)が俺の手を折ったんだ。6週間離れることになった。復帰しようと努力してきたが、その場にはいられなかった。で、ボストンに負けたんだ」
 
 もしかすると、シャックはケガのためプレーオフへ出場できなかったと思っていたのかもしれない。実際にはポストシーズンで復帰して先発センターを務めたものの、本調子ではなかったのだろう。

「リングについて考えてしまうことはいくつもある。俺は8つのリングを手にしているべきだったとね。フリースローの話をしているんじゃない。俺はただ、そういった機会の数々を台無しにしてしまったことについて話している」

 NBAファイナルへ出場できるのは毎年2チームで、王座に輝くのは1チームのみ。そこに辿り着くまでにはレギュラーシーズン82試合、現行フォーマットではプレーオフのファーストラウンド、カンファレンス・セミファイナル、カンファレンス・ファイナルで相手より先に4勝しなければファイナルまで勝ち上がれない狭き門となる。

 ファイナル出場6度、優勝4度を誇るシャックにとっても、NBAの舞台でプレーしてきた中で、悔しい思いがいくつもあったということなのだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)

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