こうなると日本の、いやメンフィスのファンとしても期待するのは河村勇輝の出番。そして124－95で迎えた第４クォーター残り５分20秒、４試合ぶりに背番号17がNBAのコートに立った。

　いつも通り一礼してコートインした河村は、現地実況に「メンフィスで非常に人気の選手」と紹介され、敵地ながらボールを持つたび大歓声。残り５分３秒に放った３ポイントは惜しくもリングに嫌われたが、随所で鋭いノールックパスを繰り出すなど会場を沸かせた。
  　さらに残り３分35秒には、果敢なドライブでディフェンダーのファウルを誘い、相手のチームファウルが溜まっていたこともあってフリースローを獲得。２本中１本を沈め、６試合ぶりの得点をマークした。

　極めつけは残り54秒、ショットクロックが少ないなかでステップバックで３ポイントを放ち見事に成功。このプレーに会場は熱狂、ベンチも総立ちだった。

　最終的なスタッツは、５分20秒のプレータイムで４得点（フィールドゴール１／２、３ポイント１／２、フリースロー１／２）、１スティールを記録した。

　グリズリーズの次戦は中４日空いて13日、本拠地フェデックス・フォーラムでブルックリン・ネッツと対戦する。４連勝を飾れるか、また河村に出番はあるのか注目だ。

構成●ダンクシュート編集部

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