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NBA

「俺は普通の36歳じゃない」。18年目もエリートスコアラーであり続けるデュラントのプライド「今も同じようにショットを決め続けている」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2025.01.23

 2007年にNBA入りしたデュラントは、これまで得点王に4度立ち、優勝とファイナルMVPにそれぞれ2度、シーズンMVPに1度輝いたほか、オールスターに14度、オールNBAチームに11度選ばれており、引退後のバスケットボール殿堂入りが確実視されている。

 しかも、2019年のファイナルでアキレス腱断裂の大ケガを負い、翌19-20シーズンを全休したにもかかわらず、復帰後もリーグを代表するエリートスコアラーであり続けているのだから恐ろしい限りだ。

 長年トップレベルを維持し続ける男は、「(NBAは)若手のリーグ」と言いつつも、「いいチームはみな若手とベテランがうまくミックスされている」と、年長者の重要性を説いている。

「相手からすれば、俺のプレーは16年間も映像に残されているんだ。でも俺は今でもこのレベルでプレーできている。レーンを走っていないように見えるかもしれないけど、今も同じようにショットを決め続けているし、自分のスポットへ行くことができている」
 
 211cmとセンター並みの長身でガードのようにボールをスムースに操るデュラントが、他の選手たちと一線を画しているのはやはりシュート力だろう。ヘジテーションやフェイクといったスキルを駆使して相手とのズレを作り、目の前にディフェンダーが複数いようと自分のタイミングでショットまで持ち込むことができる。

 しかもそのショットの精度が一際高く、特にプルアップで放つジャンパーは今もなお脅威そのもの。フェイダウェイやワンレッグなども組み合わせたオフェンススキルは、相手からしたら厄介極まりない。

 キャリア22年目のレブロン、ウォリアーズ一筋16年目のカリーと同等に、36歳にして超高性能スコアラーであり続けるデュラントもまた、年齢を超越した存在と言っていいだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)
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