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NBA

「まるでオールスター」だったNBAパリゲーム。ウェンバンヤマは第1戦で有言実行の大暴れ「スペクタクルな試合を約束する」<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2025.01.26

 スパーズの暫定HCミッチ・ジョンソンは試合後、いかにチームがウェンバンヤマへの喝采と会場の雰囲気を味方につけて戦ったかを言葉で示した。

「観客から彼(ウェンバンヤマ)に贈られた拍手喝采は、この街と国、そして人々が彼に対して抱いている想い、そしてウェンバンヤマが彼らに対して抱いている想いを象徴するもので、非常に感動的だった。選手たちを奮い立たせる必要のないゲームというのがあるが、今日はまさにそうした試合だった」

 同時に指揮官は、ベンチメンバーのトレ・ジョーンズの8アシストを筆頭に、チームで43アシストを記録した試合内容についても「ボールを動かすプレースタイルは、我々のアイデンティティの重要な要素」だと評価。

「我々は毎晩、3人の選手で90点を稼ぐようなチームではない。自分たちのアイデンティティはオフェンスの多様性にある。試合ごとに異なる選手が様々なプレーをしてお互いを助け合う。そうやって自分たちから最大限の力を引き出すんだ。
 
 パスや得点だけでなく、スクリーン、スペーシング、ロール、スクリーン後の動きといったものだ。我々はそうしたプレーを最も重要視している」。

 試合会場には、球団OBのトニー・パーカーやマヌ・ジノビリ、デイビッド・ロビンソンをはじめ、パウ・ガソル、1960~70年代にかけてミルウォーキー・バックスなどで活躍した元MVPのオスカー・ロバートソンら、往年の名選手が集合。

 サッカークラブ、パリ・サンジェルマンの選手たちやパリ五輪のメダリスト、さらにはフランスのセレブリティーらがコートサイドを埋め尽くした会場の雰囲気について、20年のキャリアで様々な大舞台を経験してきたクリス・ポールは、この試合の特別感をこう描写した。

「コートサイドにいろいろな人が集まっていて、試合が始まる前はまるでオールスターゲームみたいな感じがした」

 さらに、こうしたビッグゲーム、とりわけ同じ相手と1日置いての連戦は、現在のスパーズのような若いチームにとってはプレーオフの感触を身につける上でも効果的だと、ベテランならではの発言をしている。
 
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