グリーンを“スルー”したヒートは、13年のファイナルでサンアントニオ・スパーズを４勝３敗で下して連覇を達成したが、翌年の再戦では相手の美しいパスワークとハードワークに圧倒され、１勝４敗で完敗。史上４チーム目の３連覇はならなかった。

「あの頃、レブロン、ウェイド、ボッシュのいるヒートを見ていて、『自分はこのチームに上手くフィットするのに』と思っていた。しかも、ドラフト下位指名だったから低年俸でプレーできたし、チームに必要なものを提供できたはずだ」とグリーン。
  　３連覇を逃して迎えた14年のオフ、レブロンは古巣のクリーブランド・キャバリアーズへ復帰し、ヒートのビッグ３は解散。一方、グリーンを指名したウォリアーズは15年の優勝を皮切りに、17、18、22年と計４度のリーグ制覇を成し遂げた。

　グリーンがキャリア全盛期のスリーキングスと一緒にプレーしていたら、その後のNBAの歴史は大きく変わっていただろう。

構成●ダンクシュート編集部

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