2017年のデビュー以来ヒート一筋のビッグマンは、憧れの選手たちをスタッツではなく、自己犠牲やプレーの本質で見ているという。

　そして“ワイルドカード”として名前を挙げたボッシュについては、トロント・ラプターズ時代にエースとして活躍し、マイアミ・ヒート移籍後はレブロン・ジェームズ（現ロサンゼルス・レイカーズ）、ドゥエイン・ウェイドに次ぐ“第３の男”として連覇に貢献した実績を、高く評価していた。
  「今の僕が彼について理解していることは、以前とはまったく違うんだ。CB（ボッシュ）はマイアミに来てから、自分を犠牲にすることを選んだ。個人成績より勝利を優先したんだ」

　アデバヨは、リーグの中でも“オールスイッチ”に対応できる数少ない選手の１人。攻撃ではペイントエリア、ミッドレンジ、さらに３ポイントでも得点できる、攻守に優れたビッグマンへと成長した。そんな彼は、憧れの選手たちのようにチームを支える存在となり、いつの日か王座を手にすることを心から願っているに違いない。

文●秋山裕之（フリーライター）

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