「普通ならあのような扱いを受けたら心が折れてしまうものだ。けど彼は違った。ちゃんと顔を上げてプレーオフで結果を残した。勝てなかったのは彼のせいじゃない。努力も得点も見事だった」

　そしてオークリーはカリーというスーパースターとの共存が、若手選手にとっていかに難しいかにも触れた。

「ステフと一緒にやるなら特別な存在でなければならないし、ドレイモンド（グリーン）のように自分のプレースタイルを犠牲にする覚悟が必要だ。ドレイモンドはステフにとって完璧な相棒だ。でもクミンガは違う。今の若手は、自分がボールを持ちたいし、自分が主役でいたいんだ。だからスタイルを変えるのは簡単じゃない」
  　現在のウォリアーズは今夏に制限付きフリーエージェントになるクミンガのほか、22歳のブランディン・ポジェムスキーとモーゼス・ムーディー、25歳のトレイス・ジャクソン・デイビスとクインテン・ポスト（いずれもオフにチームオプション）など若手が着実に育っている。

　ただ、ベテランのグリーンが「うちの若手にはみんな将来性がある。でも、単純に人数の問題やビジネスのことを考えると、全員が戻ってくることはないだろう」と語っていたように、チームは今夏に何らかの動きがありそうだ。

構成●ダンクシュート編集部

世代交代を進めるウォリアーズ。先発の座をクミンガへ譲ったグリーン「俺はJKの大ファン。彼がうまくやってくれるのを見たいんだ」＜DUNKSHOOT＞ 

“ネクスト・ヤニス”ジョナサン・クミンガ。靴すら買えなかった少年が“未来のMVP”と称されるまで＜DUNKSHOOT＞ 

ウエスタン・カンファレンス決勝でSGAとNAWの従兄弟対決が実現！“兄貴”シェイは「絶対に僕が彼をやっつけるよ（笑）」＜DUNKSHOOT＞