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NBA

セルティックスのブラウンが抱く「人生で最大の後悔」。レジェンドからの助言を受けるも、会うことは叶わず<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2025.07.17

 この“Detail”とは、コビーが米スポーツ専門局『ESPN』でアナリストを務めた番組。2018年のカンファレンス・ファイナルで、当時2年目のブラウンはクリーブランド・キャバリアーズと対戦して3勝4敗で敗れていた。

 その番組内で、コビーは「私なら、トランジションでハードにボールプッシュし、相手ディフェンスに多くのプレッシャーを与えていただろう。そうすることでディフェンスを崩壊させることができる。そうなればペリメーターにいるシューターたちを見つけることができる。ショットが入るかどうかに関係なく、クリーブランドの守備陣にプレッシャーを与えるんだ」と話していた。

 コビーからの指摘にブラウンは「ものすごく興奮していた」と明かし、歴代屈指のシューティングガードの助言を受け止めたという。

 2016年に現役を引退し、20年1月末にヘリコプター墜落事故によって帰らぬ人となったコビー。アービングやレブロン・ジェームズ(レイカーズ)、ケビン・デュラント(ヒューストン・ロケッツ)など、現役時代の彼と対戦経験があり、直接アドバイスも受けてきた選手たちはすでにベテランの部類にいる。
 
 対して、コビー引退後にNBA入りした選手たちは、コート上で対戦してその偉大さを肌で感じることができなかった。ブラウンのように直接会う機会もなかったことを悔やんでいる選手は多いかもしれない。

 昨季オクラホマシティ・サンダーをリーグ制覇に導いたシェイ・ギルジャス・アレキサンダーもその1人。6月7日のメディア対応で、ポンプフェイクやミッドレンジジャンパーの動きがコビーを彷彿とさせると言われた彼は、こう切り返していた。

「彼は歴代で最も好きな選手の1人なんだ。会うチャンスはなかったけどね。ただ、彼は僕だけでなく、世界中の子どもたちへものすごい影響を与えた。負けず嫌いなバスケットボール選手として、永遠に記憶に残り続けるだろうね」

 コビーは他界してしまったものの、ハイライト動画や過去のインタビュー映像を通じて彼のプレーや言葉に触れることはできる。突然の別れから5年以上が経った今でも、NBA選手たちにとって特別な存在であり続けている。

文●秋山裕之(フリーライター)

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