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NBA

ドラフト1位指名の栄光から急転落、そして再び這い上がったグレッグ・オーデン。“失敗作の代表例”となった男の波瀾万丈な人生に迫る

ダンクシュート編集部

2020.03.27

昔は批判に心を痛めていたが、今では一切気にしていないというオーデン。自身の居場所を見つけ、新たな人生を歩んでいる。(C)Getty Images

昔は批判に心を痛めていたが、今では一切気にしていないというオーデン。自身の居場所を見つけ、新たな人生を歩んでいる。(C)Getty Images

 NBAでは、過去にもサム・ブーイ(1984年1巡目2位/元ブレイザーズほか)やマイケル・オロウォカンディ(1998年1巡目1位/元ロサンゼルス・クリッパーズほか)といった選手が、ドラフト上位で指名されながらもまったく活躍できずに表舞台から姿を消した。大半のNBAアナリストは、彼らを引き合いに出しながらオーデンを“最大の失敗作”や“期待外れ”と呼ぶ。かつてはそういった揶揄に心を痛めていたオーデンだが、今では一切気にしていないという。

「そうした批評をほとんど読んでいない。最初の3つくらいは読むかもしれないが、下にスクロールしてまで気にすることはない。正直、昔は俺のことを語るうえで、よく“失敗作”というワードが使われたものだった。俺は期待外れだったかもしれないが、それはほかの連中の私見でしかない。俺にはチャンスがあった。だから、そこで上手くいなかったのは残念だった。期待されていた結果にはならなかったけど、昔は優秀なバスケットボールプレーヤーだったと思う」
 
 オーデンは自分のキャリアについて、「YouTubeにアクセスして『グレッグ・オーデンのハイライトビデオ』と打つと、一番上には『グレッグ・オーデン:失敗作?』というタイトル(の好プレー集)が出てくる。それを観てくれ。俺も実際に何度も観たけど、気分が良くなるよ(笑)」と笑いを誘った。そして、同じドラフト全体1位指名のザイオンへ、次のようにアドバイスを送っている。

「ザイオンというブランドを築き上げてほしいね。でも、俺が一番言いたいのは、『一瞬一瞬を楽しんで!』ということ。周囲の雑音をあまり深刻に受け止めないでいい。楽しみながら、さらに成長できるようにトレーニングを続けてほしい」

 グレッグ・オーデン、32歳。高校でHCとして第2の人生を歩む元同僚ロイとはまた違った形で、自分の居場所を見つけている。

構成●ダンクシュート編集部

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