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NBA

欧州のバスケ育成はアメリカより上?ヨキッチやドンチッチをその理由に挙げるメディアにデュラントが反論<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2022.05.16

 財力のある球団は、有力な外国人選手を集めて専用のチームを作るなど、若手にとっては出場機会を得ることすら難しいユーロリーグ。そこでドンチッチが19歳ながらエースとしてチームを優勝に導いたというのは、欧州のバスケ界でも歴史的な出来事だったのだ。

 フェニックス・サンズとの今プレーオフでも、後がない第6戦では33得点、11リバウンドの活躍で勝利に大貢献。ティーンエイジャーの頃から勝敗の責任を負っていた彼らしい勝負強さを、ポストシーズンの舞台でも存分に見せつけた。

 ヨキッチがMVPを連続戴冠し、ドンチッチがオールNBA1stチームの常連となるほどのパフォーマンスを発揮できている理由は、デュラントが指摘したように、ヨーロッパのバスケットボール育成システム以上に、それぞれが持つ非凡な資質にあると言えるだろう。
 
 そんなヨキッチだが、ひとたびコートを降りれば素朴な青年。ナゲッツがプレーオフから敗退した後はすぐに故郷セルビアの田舎町ソンボルに帰り、愛してやまない馬車レースに興じている。

 そこにマイケル・マローンHC(ヘッドコーチ)とスタッフが訪問し、トロフィーを彼に手渡すという粋なサプライズ。その瞬間の映像がナゲッツの公式SNSに投稿されているが、感動したヨキッチが涙目で彼らとハグする姿は、なんとも微笑ましい光景だった。

 母国で十分に英気を養って、来年もまた、パワフルなプレーを見せてくれることだろう。

文●小川由紀子

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