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NBA

“魔術師”マジックの登場で初の全米制覇!強豪校としての地位を確立したミシガン州大の歴史【名門カレッジ史】

出野哲也

2020.01.16

4年間在学したグリーンは12年に平均16.2点、10.6リバウンド、3.8アシストをマーク。(C)Getty Images

4年間在学したグリーンは12年に平均16.2点、10.6リバウンド、3.8アシストをマーク。(C)Getty Images

 続く01年も2年生のジェイソン・リチャードソンや1年生のザック・ランドルフらを軸にチームを作り替え、3年連続のファイナル4に勝ち進んだ。リチャードソンはNBAで3回シーズン平均20点以上をあげたが、02、03年に2年連続でオールスターのダンクコンテストの覇者となったのが印象深い。ランドルフはプロ入り当初は問題児として悪名高かったが、年を重ねるごとに丸くなり、最盛期を過ごしたグリズリーズでは永久欠番となっている。

 3度目の決勝進出を果たした09年はノースカロライナ大に大敗。この時1年生だったドレイモンド・グリーンは、4年生となった12年にオールアメリカンに選出。同年のドラフトでは2巡目35位指名に甘んじたが、最強軍団ウォリアーズのディフェンスの要として3度の優勝に大きく貢献。17年には最優秀守備選手賞も受賞した。その他ギャリー・ハリス(ナゲッツ)、ブリン・フォーブス(スパーズ)、マイルズ・ブリッジス(ホーネッツ)、バレンタイン、そして将来のスター候補ジャレン・ジャクソンJr.(グリズリーズ)と6人のスパルタンOBが現役で活躍中である。
 
 16年は第2シードでトーナメントに臨みながらも、2回戦で第15シードのミドルテネシー州大に敗れる。予想サイト『FiveThirtyEight』の分析によれば、過去30年間で3番目の大番狂わせだったそうだ。18年もランキングで一時1位になったがトーナメントは2回戦負け。だが翌19年は準々決勝で第1シードのデューク大を倒し、5年ぶりにファイナル4まで進んだ。それだけに今季はファンの期待も大きかったのだが、稀代の名将の手腕でどこまで持ち直すことができるだろうか。

文●出野哲也

※『ダンクシュート』2016年6月号より加筆・修正
 
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